
屋台B級グルメもいいけれど、人も多いし疲れちゃったから座って食べたいという人も居るはず。士林夜市には場所によっては座れるお店が固まっているところもあります。でも、お店が異常に賑やかなのは、場所柄としてご容赦を。
學姐冰店のすぐそばにあるベトナム料理店。友達同士やカップルなど若い人の利用が多く、食事時は満席になり、ベトナム語も飛び交うこともあるお店です。オーナーは広東人で、開店して10年以上が経っています。メインメニューはベトナム料理らしくフォーが中心で、タイカレーや台湾でよく見かける鶏腿飯や排骨飯、燴飯、小吃などもあり、お腹の減り具合によって様々な組み合わせを選ぶことができます。
「清燉牛肉河粉(牛肉フォー/95元)」は塩ベースのスープを使ったフォーにじっくり煮込まれた柔らかい牛肉が載っています。澄んだスープは濃いめで平打ちの太い米粉麺に負けないコクを持っていて、日本人でも親しみやすい味わいです。「咖哩猪肉河粉(豚カレーフォー/85元)」はタイカレーを使ったフォー。スパイシーでココナッツミルクのまろやかな香りが食欲を沸き立ててくれます。
ご飯メニューの「檸檬汁鶏腿飯(レモンチキンレッグライス/90元)」は、表面をパリッと焼き上げた鶏もも肉にさっぱりしたレモンソースをかけたもの。おかずも添えられていて大満足すること間違いなし。「咖哩猪肉飯(豚カレー/85元)」はカレーとご飯が別の器で出てきます。カレーは辛くなくスパイシーな香りとまろやかな味わいが楽しめます。小菜メニューにある「越南札肉(ベトナムハム/55元)」は、ミンチにした豚肉を蒸して作るベトナムのハム。お店の手作りで、素朴な味が魅力です。
慈諴宮前は士林夜市でも最も賑やかな場所のひとつで、多くの食べ物屋台が集まっています。黄色い看板にメニューが書かれた屋台は、小吃を食べる人やテイクアウトする人が次々に訪れる人気の屋台です。屋台の周辺にはテーブルもあり座って食べることができますよ。お店は40年ほど前に、現在お店を切り盛りしている女将さんの叔父さんが始めました。
叔父さんは彰化県出身で、お店の代表料理も彰化県発祥の伝統小吃である「彰化肉圓(バーワン)/35元」です。肉圓はお米とサツマイモの粉をミックスした生地で豚肉餡を包み、低温の油でゆっくりと揚げてできあがり。甘めの味噌だれを付けていただきます。半透明でプニプニした弾力のある食感と豚肉の旨味がつまった餡がマッチする不思議な味わい。香菜がさっぱり感を加えてくれます。
看板に大きく描かれた「四神湯/40元」は清時代に生まれたスープです。元は薬膳料理なのですが現代では食べやすいようにアレンジされていて、豚の小腸、ハトムギ、蓮の実などが入ったさっぱり味のスープです。脂ののった小腸が満足感を与えてくれて、肉圓と一緒に食べるのにぴったりですよ。
「筒仔米糕/30元」は円柱型のおこわで手作りの豚そぼろ肉がかけられています。じっくり煮込まれた豚肉そぼろの旨味がおこわに染み込み。「肉粽(肉ちまき/35元)」は、竹の皮の香りが漂い、椎茸、豚肉、栗が入っています。どちらも軽く食べられるサイズで食べ歩きにぴったりで、台湾家庭料理の素朴な味わいです。
慈諴宮周辺に続く士林夜市のメインとも言える士林市場の地下にあるお店。ここには台湾の屋台B級グルメを中心に、座って食べられるお店が揃っています。海外からの旅行者が多く来るところなので店員も慣れていて、日本語の呼び込みも飛び交います。お店の前に料理や食材が並べられているので指さしで注文できるのも助かるところ。また士林夜市でビールを置いてあるお店はほとんどないのですが、この地下街ではメニューにあるお店が多くあります。
香酥螃螌(150元)は沢ガニの一口唐揚げ。胡椒がきいた味わいで台湾ビールに良く合いますよ。蝦捲(50元)は蝦のすり身と蝦を皮で包んで揚げたもの。スイートチリソースに付けて食べるとあっという間になくなります。紅油炒手(50元)はワンタンに茹でた葉野菜とラー油を使ったピリ辛たれと沙茶醤をかけたもの。辛みがクセになる味わいで、こちらもビールにぴったりです。台湾定番の魯肉飯(30元)は濃いめの味付け。ちなみに、この店の魯肉飯のご飯はお粥寸前の柔らかさです。せっかくなので臭豆腐(40元)も試してみたいところ。独特の臭さはあまり感じられません。というより、この地下の美食街自体にいろいろな匂いが立ち込めているので、そちらの方が気になるかも。アジアのカオスを感じながら食事ができます。