和平島海濱地質公園
 和平島(和平島海濱地質公園)はその名前の通り、昔は台湾最北端の孤立した島でしたが、今では和平橋によって基隆と繋がっています。

 この海岸の特徴は写真でおわかりの通り、いくつあるのか見当もつかないほどの奇岩の数々です。見た目はまさにお化けキノコといった感じですが、これらは海水による侵食や風化によって形作られたそうですが、なぜこんな形になったのかというと・・・実はこのあたりは昔は海底であり、その際に堆積した物質の違いから、侵食される速度に違いが出、このようになってしまったのだとか。どうりで上と下で色が違うはずです。


 公園内にはさまざまな奇石が広がっていますが、たいていどの石にもユニークな名前がついています。ちなみに、ポコポコと人の頭が並んでいるように見え、まるでたくさんの人がひしめき合っているかのように見える石は「萬人堆(おしくらまんじゅう)」、畳が千枚つらなっているように見える平らな石は「千疊敷」、さらに海蝕が進み四角の岩石が並んだ状態になると、まるで豆腐が並んでいるように見えることから「豆腐岩」と、見るものの想像をたくましくさせるネーミングぞろいです。このほかにも、獅子の頭のように見える「獅頭岩」や、飾り窓のような「風化窗(風化窓)」など実にさまざまです。

 また、海蝕による洞窟もあり、その代表的なものが「千疊敷」のほど近くの岩壁にある「番字洞」です。ちなみにこの「番字」とは、昔の言い方で「外国語」の意味です。およそ20メートルの長さのこの洞窟は、その昔オランダ人と明の鄭成功が最後の攻防を繰り広げた場所らしく、この洞窟内にはオランダ語の文字が刻まれていたのだとか。今では風化してしまい、その文字もほぼ消えてしまっていますが、鄭成功に追われてこの洞窟に身を隠していたオランダ兵は何を思って文字を刻んだのか気になるところです。


 奇石があまりにも有名で、それ以外はあまり知られていませんが、実はここ和平島海濱地質公園のあたりは、絶好の釣りスポットでもあります。手付かずの自然が残されているので、藻生植物もたっぷり繁殖し、四季を通じていろんな魚が集まってくる場所となっています。公園内の奇石エリアでも、化石が見られたり、さまざまな植物が観察できるなど、絶好の自然教室として台湾の子供達にもおなじみの場所となってます。

※この公園、写真で見るよりはるかに広く、端から端まで歩くだけでもわりと時間がかかります。
※化石は壁面だけでなく、地面に転がっている石ころにもよく含まれていますが、公園外への持ち出しは出来ません。

住所:基隆市中正區平一路360號
営業時間:8:00〜17:00、無休
入場料:無料