徐秋宣
「Oggi中文版」「ELLE台湾版」など、ここ台湾のファッション雑誌は、日本をはじめ、アメリカ、イギリスなどの雑誌の中国語翻訳版がメイン。そんな中、唯一、台湾人の手によって創刊され、編集されているのが「C'est moi(セモイ)」。台湾人による台湾人のためのトレンド雑誌として、ファッションに敏感な世代の注目を集めています。

記者:「C'est moi」ですが、台湾のブティックやレストラン、バーの情報がとても豊富。美しいだけではなく実用性もありますね。
孫編集長:ありがとうございます。「C'est moi」では「今の台湾で、何が求められているのか」を、一番大切に考えているんです。この点が、外国で編集された雑誌の翻訳版との大きな違いですね。台北、台湾のハイセンスなスポットを紹介して、よりお洒落になりつつある台湾を知ってもらえるように、毎号を企画しています。

  記者:表紙の写真も洗練されていますし、雑誌名もフランス語ですし、はじめて書店で見た時には、てっきり外国の雑誌だと思っていました。
孫編集長:よく言われるんですよ(笑)。第一号が出たのは2002年の11月で、まだまだ若い雑誌なんですけど、外国雑誌に間違われるほど洗練されたデザインなのかな・・と、前向きに考えるようにしています。

  記者:「C'est moi」はテレビ番組と連動しているとうかがいましたが?
孫編集長:東風CATV局の「Trendspotting」とです。ほんの少し前までは、台湾のファッションやトレンドのほとんどは芸能界から広まっていたので、雑誌ではなくテレビの影響が強かったのです。台湾の流行情報はテレビだけで充分、といった感じで。そのため、この「C'est moi」も、テレビ番組と連動する形で、やっと2年前にスタートできたのです。

  記者:それは、驚きですね。台北にもおしゃれな人が多いですし、とても信じられませんが。
孫編集長:台湾風に言うと6年級後半〜7年級の世代(1970年代後半から1980年代生まれの人達)から、日本や韓国の雑誌やドラマの影響で、スタイルもかなり洗練されてきましたね。ここ数年はファッションだけではなく、ライフスタイル全般に関するこだわりを持って、ユニークなもの、センスが感じられるものを求める人たちが増えてきました。

  記者:日本からの影響は大きいのですか?
孫編集長:ファッションに関しては、そうですね。昔はパリやニューヨークなど、欧米からの影響が強かったのですが、今は日本からが一番。同じアジア人として体格や好みなども似ているので、より取り入れやすいのでは?台湾の若手デザイナーも、多かれ少なかれ、日本の影響を受けていることは間違いないですね。

  記者:そうすると、台北が東京のようになってしまうのでは?
孫編集長:その可能性は・・・あるかもしれません。それでもデザイン全般の話であれば、例えばレストランなどでは、欧米また日本から取り入れたデザインコンセプトに、台湾風のスパイスを加えた、居心地のよさ、雰囲気の良さを重視した空間が出現していきています。食を大事にするグルメの国、台湾ですから、いずれは日本を越えた快適な食空間が完成すると思いますよ。

   台湾のファッションについては、手厳しい意見をお持ちの孫編集長。業界をリードするトレンド雑誌のトップとして、それだけ真剣に、ファッション業界の未来を考えていらっしゃるようでした。

 
孫嘉騏編集長の経歴:10年間週刊誌の記者として活躍。主に娯楽関係を担当。現在、東風CATVの副マネージャーでもある。2004年6月よりCest moiの編集長を務める。

 
「Trendspotting」
放映時間:毎週土曜日午後5時からと午後11時からの2回、その他再放送多数
※チャンネル番号は、契約しているケーブルテレビ会社による。


 台湾のトップモデル林志玲さんがナビゲーターを勤める、トレンド発信番組。台北、東京、パリ、NYをはじめ、世界中のホットな情報が目白押し。この日収録が行われたのは、台北で一番ホットな"裏忠孝エリア"のセレクトショップ「P.S」。日本やヨーロッパから買い付けた個性的なファッションアイテムが光るお店です。撮影スタッフも皆気さくで、現場には和やかな空気が流れていました。

「P.S」
台北市敦化南路一段181號(敦化PS)
Tel:(02)2776-5454

林志玲さんからのメッセージ
 台湾は日本の影響をとても受けていていますが、そんな中でも台湾独自の文化やトレンドもありますので、番組の中でもそういったものにスポットを当ててどんどん紹介していきます。台湾の若いデザイナーにもぜひ注目してくださいね。


/ Corner TOP / C'est moi / 経済部工業局 /

/ TOP / DESIGNER / SHOP / TREND / WATCH / PRESENT /

協力:経済部工業局(民生化工組)
台北遊透隊調査報告書 No.008