日時:2004年02月14日〜2004年03月14日
場所:陽明山公園、前山公園、花卉中心、林語堂故居、雙溪公園、士林官邸、福林公園

コンクリートジャングルに囲まれ、緊張を強いられる殺伐とした環境の中で生活している大都会台北の人にとって、青い空、緑の草原はまさに砂漠の中のオアシス。台北郊外にある陽明山は、自然を求める人々をあたたかく迎えてくれる最高の癒しのスポットです。

毎年2月から3月にかけての初春は、溢れんばかりの花が咲きほこり、あたりはフローラルな香りでいっぱい。ひまわりやラベンダー、そして山一面に広がる山桜とツツジ、それらの色彩が奏でる美しい風景に、皆うっとり。花だけでなく、陽明山ではその自然の景色の美しさと、そこに生息する豊かな生態も見る人をひきつけてやみません。

そんな魅力いっぱいの陽明山で開催された2004陽明山花季をレポートします。

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湯花恋イベントのクライマックス  


陽明山公園の春は桜とツツジ、そしてお茶の花で満開になる季節です。すでに開催された「士林官邸菊展」や「2004台北花卉展」に引き続き、一連の湯花恋イベントの中でも最高潮の盛り上がりを見せてくれるのがこの「2004陽明山花季」です。

2004陽明山花季のメインは桜とツツジ。色鮮やかなピンクの花と、山一面に広がる緑の楓がマッチしてまさに壮観。陽明山花季の会場となるのは、陽明公園一路から陽明山のふもとの士林官邸までの広い範囲。その中にある陽明山公園、前山公園、花卉中心、林語堂故居、雙溪公園、福林公園、そして士林官邸の合計7ヶ所がポイントとなる会場です。それらのポイントを結ぶ形で花見ストリートが作られていて、陽明山のふもとの士林官邸を出発すると、その道すがら台湾独特の濃いピンクが印象的な桜の花を楽しむことができます。車で約30分程の道のりの至る所に、色鮮やかな花が咲き乱れています。美しい花を観賞するだけでなく、陽明山公園の大自然の洗礼が受けることができるルートになっていましたよ。

イベント期間中、各学校の催し物、クイズ大会、植物贈呈キャンペーン、花ビンゴ、児童写生大会、園遊会などのイベントも盛りだくさん。またイベント期間中、陽明山公園サービスセンターにて無料の花見パスポートが発行されます。このパスポートには、各会場のお花見ポイントの詳細地図が掲載されているほか、訪れた場所で記念スタンプが押せるようになっています。記念スタンプは全部で8種類。期間中5箇所以上のスタンプを集めると、サービスセンターで記念品がもらえます。残念ながらこの日は5個以上集まらなかったので、プレゼントはゲットできませんでしたが、14日まで開催されているので今度またスタンプ押しに行ってみたいと思います。

陽明山の桜とサル  


7ヶ所と会場の数は多いといえど、なんと言っても主役は「陽明山公園」。ここには何十年と台北人の心を和ませてきた花時計があるほか、園内の桜とツツジの美しさはまさに台北一。花時計は文字通り色とりどりの花を寄せ植えて作られており、その両側には今年の干支であるサルのオブジェが可愛らしくあしらわれています。

中国語には「借花献仏」(花を借りて仏に供える:つまり他人のふんどしで相撲をとること)という成語がありますが、その最後の一文字をもじって「借花献猴」(花を借りてサルに捧げる)というユーモラスなメッセージがここでのテーマになっています。(中国語では「仏」は"フォー"、「サル(猴)」は"ホウ"と近似した発音で一種の洒落になっているのです)。

花時計の脇の駐車場には、多種多様な花を素材にした壁や花壇、そして芸術作品が展示されています。ラベンダー、パイナップルの花、ツツジ、桜、それからキャベツのような形をした名前のわからない花などなど。見たこともないような色とりどり、形さまざまな花が観賞できます。そこから見えるスロープには大きな花文字で「陽明山」の三つの文字がデザインされているのが見えます。これが陽明山のトレードマーク。多くの人が写真に収めるスポットです。

花に彩られた石の階段を上ると、陽明学の祖である王陽明の銅像が見えてきます。銅像は山桜に囲まれ、静かにたたずんでいます。周りは木々の緑、花の赤、そして空の青となんとも美しいコントラスト。毎日こんな美しい光景を眺められる王陽明がうらやましくなってしまいました。

桜に囲まれて故きをたずねる  

陽明山公園の散策の後に、仰コ大道を下って林語堂故居を訪ねてみました。

林語堂故居は、国際的に著名な英文学者として、また台湾文学の師として知られている林語堂氏の旧居。中国の伝統的な四合院式の建築にスペイン建築のエッセンスが加わり、西洋と東洋が入り混じったクラシックかつモダンな雰囲気をかもし出しています。白い壁、青い瑠璃瓦、かたわらのパラソルにテーブルと椅子。この淡々とした地中海スタイルの建物の中にいると、カフェオレをゆっくりすすりながら午後の静かな一時を過ごしたくなってしまいました。

毎年春になると林語堂故居は満開の山桜でいっぱいになります。元々優雅な建物だけでも人を引き付ける場所なのに、桜で一層彩りが添えられ、ついつい足を止めて見ほれてしまう人々がたくさんいました。今年の陽明山花季に、ここが重要なスポットの一つとして選ばれたというのも納得です。
住所:台北市仰コ大道2段141號
アクセス:バス206、紅5、小15、小16、小17に乗り、永福(林語堂故居)駅で下車。


毎年グレードアップして、より華やかになっている陽明山花季。今年残念ながら間に合わなかったという人も、来年はぜひこの花見ストリートに沿って散策してみてください。陽明山の自然の美しさが、あなたに驚きと感動をもたらしてくれますよ。




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