陽明山の竹子湖では毎年3月下旬~4月下旬にかけて真っ白で優雅な「カラー」が開花期を迎えます。まるで本の中の世界のような一面カラーの花で埋めつくされたカラー畑を見に国内外から観光客が訪れます。近年は、カラーの開花期の後、幸せな気持ちで満たされる「アジサイ」が陽明山の新しい観光ポイントになっています。
竹子湖は台北で最も高い山「七星山」の西側のふもとに位置し、渓流と山の斜面がアジサイの栽培に適しています。この辺りは大規模な花園の設置も計画され、近年増々特色があふれるエリアになっています。「東湖-水車寮步道 高家繡球花園」や「頂湖-大賞園繡球花」、海芋大道の入口近くの「水尾-大梯田繡球花」などで、色とりどりのアジサイが栽培されていて、まるで別世界に来たかのような景色はあでやかで訪れた人々を魅了しています。
台湾のアジサイは日本から入ってきた種で、花の見ごろは5月中旬から6月末、違う種類のアジサイは色合いも異なります。陽明山のアジサイは水色、紫、赤、濃い青など様々な色があり、写真撮影にもピッタリです。
アジサイの原産は地中海、冬に花が咲く常緑樹として知られています。冬にピンク色の花のつぼみと白色の花をつけ、春の訪れを教える花と言われ、花言葉は「望み」です。
アジサイの花は始め薄い黄色で、その後美しい淡い白色が混じり、最後にそれぞれの花の色に変わっていきます。
「高家繡球花園」はこの2年、異なる種類のアジサイをエリア別に植えていて、東側の山腹には淡いブルーのアジサイが植えられています。運よく花畑の中でウェディングフォトを撮るカップルを見ることができたら、幸福感も倍増しますよ!
結婚写真の撮影料:一組 1,000元
海芋大道の附近にある「田中園」「吉園圃」の道端には小さい段々畑や案内板があり、小道に沿って5〜10分ほど歩くと「大梯田花卉生態農園」に到着します。下り坂沿いに何段も続く段々畑の美しい景色を見ることができます。下方には緑あふれる步道と小川があり、幻想的な景色はまるでユートピアのようで、訪れた人はこの美しい景色が名残惜しく、帰りたくなくなってしまうことでしょう。
山の斜面の起伏のある地形に、大きな段々畑のアジサイ畑があります。一畝ごとにアジサイの色を分けて栽培していて、棚田の高低差によって、アジサイ畑が立体的に幾重もの層のようにも見え、目で見ても、写真を撮っても生き生きした風景だと伝わって来ます。
棚田のあぜ道を歩く際には、周りの歩行者に注意し、接触などによる転落などの事故に注意しましょう。
生態農園の中には観賞用のガーデンがあり、砂利道の歩道や、蓮の池、楓の林など季節によって様々な表情を見せてくれ、段々畑のアジサイも農園に初夏の趣をもたらしてくれます。