依歡インタビュー

依歡(イーファン)
10月19日、基隆生まれ。兄と姉の影響で幼い頃から漫画を読み始め、大学2年生の時に描いた漫画「綠扣」が第一屆公主新人賞に輝く。大学卒業後は出版社に勤め始め、少女漫画雑誌に連載も行う。2013年には50冊目の単行本が出版予定。2013年3月現在は古代中国の宮廷を舞台とした「緋色王城(東立出版)」を連載中。
──ペンネームについて教えてください
漫画を描く前にイラストを描いていて、その頃は2文字のペンネームが流行していました。なんとなく2文字の漢字を選んだので特別な意味はありません。何度か変えようかと思いつつそのまま使っています。
──漫画を描くようになったきっかけは何ですか?
兄と姉がよく漫画を読んでいて私も幼稚園の頃から漫画を読んでいました。中学生ぐらいの時に初めて物語のある漫画を描いてみたんです。大学では法律を勉強していて、卒業後は何となく自分の時間がある仕事を行って空いている時間に漫画を描きたいなぐらいで、プロの漫画家になることは考えていませんでしたが、大学2年生の時に漫画コンテストに送った作品が新人賞を受賞して、デビューしました。
──漫画家になって一番うれしかったことはなんですか?
今年(2013年)は、漫画家になって20年目ぐらいで50冊目の出版を予定しているんです。やはりファンが作品に共感してくれると心が通じたような気持ちになってうれしいですね。初めてサイン会に来た時に中学生だったファンが、サイン会毎に成長していく姿を見るのも感慨深い出来事です。
──漫画、映画、小説で影響を受けた作品はありますか?
小さい頃だったのでおぼろげな記憶なんですが、日本のバレエ漫画が好きでした。日本の少女漫画の星が入っているキラキラした大きな目が好きでよく真似をして描いていましたよ。日本の漫画家だと池田理代子さんや萩尾望都さんが好きですね。物語が丁寧に描かれているところが好きな理由です。中国の古典を読むことも好きなことです。
──現在連載中の「緋色王城」について教えてください。
「緋色王城」の一コマ
「緋色王城」の一コマ
一言で表すと宮廷で繰り広げられる恋物語です。王妃として後宮に入ることになった景家の娘、寧湖が様々な出来事に飲み込まれる物語です。
──絵がとても細かく描かれているのが印象的です。
漫画はComicStudioを使って描いています。良い絵が描けるように身体に気をつけて疲れをためないように気をつけています。美しい絵がかけるようになるにはやはり何度も練習することが大切ですね。
──見開きや表紙には花がよく描かれていますが、花は好きですか?
最初、花は描いていなかったのですが、小説のカバーイラストを描き始めてから花を描くようになりました。花は内容に合うように選んでいますね。実はバラが一番好きなのですが、バラを描くと昔の日本の少女漫画みたいになっちゃうので、あまり描けないんです(笑)。
──歴史物の作品で、物語のインスピレーションはどこから得ていますか?
イラスト集「綺墨韶華‧依歡漫畫彩繪精選集」
イラスト集「綺墨韶華‧依歡漫畫彩繪精選集」
いろいろな資料から得ることが多いです。昔は図書館に通っていましたが、今はインターネットで探すことがほとんどです。資料の時代が異なっていても、別の作品に役立ったりといろいろあります。
──多くの作品がありますが最も好きな作品はどれでしょうか?
どれも思い入れがあるんですが、あえて一つあげるならば「仙曲」です。自分が表現したいこととファンの共感が上手く繋がった作品です。
──台湾の漫画についてコメントをください。
昔の台湾の漫画は日本の漫画によく似ていました。最近、台湾オリジナルの漫画が増えてきたのですが、アニメとゲームの影響で、また個性が減ってきたように思います。流行もあるんですが、台湾の作家の1人1人オリジナルの漫画を描けると良いですね。あ、お説教ではないので上手く掲載してくださいね(笑)。
──今後描いてみたいテーマや抱負を教えてください。
まだ秘密なんですがコメディのような気楽な作品も描いてみたいですね。他には大人の女性向けの漫画も描いてみたいです。現在の台湾漫画の読者層は少年少女が中心なので大人向け漫画は難しいのですが、徐々に読者の年齢も上がってきているので様子を見ながら試してみたいです。
──最後に一言お願いします
台湾の人々は日本の漫画が大好きです。日本から台湾に来たら、ぜひ台湾の漫画も見てください。様々な発見があると思いますよ。基隆の夜市はとっても楽しいのでぜひ来てくださいね!
インタビューで取り上げた本はこちら緋色王城
 

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