旅々台北 特集記事

2018年台中世界花博覧会について

「2018年台中世界花博覧会」は、「花現GNP-Rediscover Green, Nature and People」の概念(GNPは国民総生産の略称)を新たに定義しなおし、「Green 緑の生産」、「Nature 自然の生態系」、「People 人・文化と生活」の3つに分類し、“3つの生”の精神を示すとともに3つの展示エリアの特徴を表しています。

メイン会場の「后里馬場森林会場」は「共生」を最大のテーマとし、原生の自然環境を維持することで共存・共生をモデル化しています。 「外埔会場」は台湾農業の過去・現在そして未来に焦点を当て、台湾のグリーンエネルギー技術を展示するとともに、会場では自然との密接な関係を再認識することができます。 「豊原葫蘆墩公園」では、台中の素晴らしさを具体化させ、既存の公園や街を横断するように流れる軟埤仔渓を利用した景観設計をすることで水の都市の新たな一面を表現しています。

必見スポット

后里馬場森林会場
- 森林会場 -

地表最大のメカニカルフラワー 「聆聽花開的聲音-花開く音に耳を澄ませる」

アートチーム「豪華朗機工」がデザインし、「花開く音に耳を澄ませる」をテーマに作られたはインスタレーションは台中花博最大のランドマークです。8カ月もの時間を費やし作成された697本の花による赤いメカニカルフラワーは、昼夜の光と影の変化に伴って大地と機械の音を高らかに響かせて、私たちにその開花の様子を見せてくれます。 自然が伝えようとしているメッセージにぜひ耳を澄ませてみてくださいね。

2018 台中フローラ世界博覧会

この「聆聽花開的聲音-花開く音に耳を澄ませる-」では30分ごとに音と光のメカニカルダンスパフォーマンスが行われます。 また、日曜日から木曜日の毎日午後6時30分から、そして金曜日と土曜日の午後6時30分・7時30分・8時30分からは夜間限定の音と光のショーがありますのでぜひお見逃しなく!

台湾全土最大の液晶ウォールパネル「友達微美館」

「友達微美館」は花博最大のパビリオンです。建物の外観とこのエリアに元からある森林が見事にリンクし、それはまるで科学技術と自然の美しさの融合を表しているかのようです。ここでは花粉や種といった生活の中ではなかなか気付かれることがない「ミクロの美」を展示のテーマとして伝えています。

「友達微美館」は「奇幻庭園」「生命之門」「微観視界」そして「種子光廊」の4つの展示エリアに分かれ、その中の「微観視界」では台湾最大となる556インチ高画質液晶パネルウォールを使って花と花粉の独特な動きを捉えた映像を鑑賞することができます。花粉の顕微鏡写真を素材に作成された特殊効果アニメーションはまるで台湾版TeamLabの視覚的創造性を彷彿とさせ、私たちを植物のミクロの世界へと導いてくれます。

国際的に著名な建築家により設計された「台開積木概念館」

2020年東京オリンピックのメイン会場を手掛けた建築家・隈研吾氏によって設計された「台開積木概念館」は、天然木材を使った1450個にもおよぶ三角形の木材をタワー型に積み、環境に優しく快適な空間に創り上げました。またツバキの花と組み合わせることにより特色あるインスタレーションアートを生み出しています。 会場には1,554種のツバキの花がそれぞれの開花時期に合わせて展示され、緑豊かな空間でツバキの花の美しさを体験することができます。

「積木概念館」は積み木で「子供心」を、また木構造で「グリーンライフ」を表現し、このエリアの二大テーマとしています。三角積み木を用いた建築構造と造形によって空間に面白みを持たせ、グリーンエネルギー技術と革新的なデザインをツバキの花と組み合わせました。 積み木の楽しさの中で環境と建築の持続可能性の考え方を伝えています。

「発現館」台中から半分の地球を眺める

「発現館」は『台中から半分の地球を眺める』というコンセプトで設計され、台湾クリエイティブデザインセンターのCEOである張光民氏がオブザーバーを務め、会場の音楽は著名な音楽プロデューサー・林強氏が手掛けました。また、台湾の新世代デザインチームによるアートディスプレイとマルチメディアインタラクティブが“虚実の交錯”を通して自然の移り変わりの不思議を感じさせてくれます。

建物は再生建材のプラスティックレンガで構成されていて、中が空洞になったレンガを積み重ねることで自然の風が博物館の内外を流れるように工夫されています。 温度と湿度をコントロールすることによって、海抜の低い場所から高い場所へと移動しているかのように展示され、館内はまるで生態の街道のようです。低海抜の高美濕地から高海抜の雪山の森までは8つのテーマに分かれ、それぞれが台湾の異なる生態のストーリーを表現しています。

天から種がひとつ

芸術家・林舜龍氏によって作成された《天から種がひとつ》は、自然の素材を用いて創作されました。耐久性のある竹を曲げて組み合わせることにより、直径12mの巨大な種へと変貌させ、それはまるで生命の有機体の概念のようでもあります。

この巨大な種子は台湾の土地にこぼれ落ちたかのように着地し、くねくねと曲がる竹の歩道が作品と花博エリア内を結んでいます。中に入って見上げてみると細い枝の先に青空が垣間見え、枝たちが相互に絡み合うその美しさはまるで自分が世界とつながっているかのようです。 作品は種が漂っているかのような視覚効果を生み出し、私たちも一緒に浮かんでみたくなりますよ。


后里馬場森林会場
- 后里馬場 -

100年の歴史を誇る厩舎建築

「后里馬場森林会場」は100年の歴史を誇ります。市の指定史跡である「第一厩舎」と「第二厩舎」は日本統治時代の代表的な厩舎建築で、花博開催期間中は親子馬術体験の場として開放されています。また、「第三厩舎」と「第八厩舎」は花博グッズを販売するためのクリエイティブスペースとなり、花と馬の楽園になっています。

「故宮花蝶館」で展示される超人気国宝「翠玉白菜」

台北の国立故宮博物院の超人気国宝「翠玉白菜」と「翠玉小白菜」は台中花博開催期間中はここで展示されています。 国立故宮博物院が人類と文化の歴史そして技術革新を結び付けることで花博を盛り上げようと設置したのが「故宮花蝶館」です。

2018 台中フローラ世界博覧会

パビリオンには「踏花歸去馬蹄香」「圖成百駿-古代絵画とアニメーション」「擊鞠大賽」「時空馬廄」「百駿變」などの展示エリアが用意されているほか、「花現玉白菜」エリアでは国内外で有名な「翠玉白菜」が展示され、翡翠が持つ自然の色が白菜の形、色彩そして光沢を完璧に再現しています。葉の先端には多産の象徴でもあるキリギリスとバッタが彫刻されていて、 作品の意義を満たすとともに自然の共生を見事に表現しています。

蘭のダンスとともに「花舞館」

后里馬場森林会場内に位置する「花舞館」は2つの円形パビリオンにより8の字形に構成され、生命と自然の無限のサイクルを表現し、また同時に“永遠”を象徴しています。パビリオンは大きな円形の「競賽廳」と小さな円形の「蘭花廳」の2つの展示スペースに分かれています。 パビリオンの中央には「花之信約鐘」という多くの花の巨匠たちによって飾り付けられた花時計が天井から吊るされていて、一時間ごとに美しい音楽を奏でています。夜には場内のライトが音楽によって変化しますよ。

2階にある様々な種類の蘭が施されたオブジェ「蘭海盛宴」はまるで蘭のマシュマロのようです。ここではインタラクティブデバイス通じ、スマートフォンを使うことにより自分好みの蘭の花の記念カードをデザインすることもできます。 また、日本の人気写真家・蜷川実花さんがデザインした蘭のインスタレーション作品も展示されています。

かわいいマスコット「石虎家族與歐米馬(タイワンヤマネコ一家とオールドホース)」関連商品

台湾の貴重な自然保護動物・タイワンヤマネコをイメージして生まれたキャラクター「石虎家族與歐米馬(タイワンヤマネコ一家とオールドホース)」のグッズはどのエリアのショップでも目にすることができます。ショップではこのかわいいキャラクターたちのマスコット人形をはじめ、衣料品や文房具なども販売されていて、台中花博のイメージキャラクターとして最高のパフォーマンスを発揮しています。



記者:チェシャ猫(柴郡貓)



基本情報

開催期間

2018年11月3日(土)~ 2019年4月24日(水)の173日間

オープン時間

后里馬場森林会場(Houli Horse Ranch & Forest Park Area)

日~木 9:00-19:00、金・土及び祝祭日期間 9:00-21:00

豊原葫蘆墩公園(Fengyuan Huludun Park)

日~木 9:00-18:00、金・土及び祝祭日期間 9:00-20:00

外埔会場(Waipu Park Area)

毎日 9:00-19:00

※閉園1時間前にチケット販売を終了し、入園できなくなります
※2019年2月4日(旧暦大晦日)は休園日です。また祝祭日は開園時間が変更になることがあります
※3つのエリア間には無料シャトルバスを運行しています。詳しくは公式サイトの「交通ガイド」をご覧ください

チケット

一般チケット350元
団体チケット230元
学生チケット250元
優待チケット175元
(6-12歳、65歳以上)
ナイトチケット150元
(午後4時以後入場の場合のみ適用)
三日券650元
全期間入場券2,500元
(記名式、購入時に個人資料並びに写真の添付が必要となります)
2018 台中フローラ世界博覧会

※6歳以下は入園無料
※チケット購入当日に限り、後里森林馬場園区および外埔会場がチケット提示にて入園可能(豊原葫蘆墩公園は入場無料)、また当日は何度でも入退場可能です

公式サイトhttps://2018floraexpo.tw/