2014年3月10日

財布にやさしい川湘料理 湘民小館

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。
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お店の外観

お店の外観

満席の店内

満席の店内

蔥燒子排

蔥燒子排

左宗棠鶏

左宗棠鶏

魚香茄子

魚香茄子

 お店の外観が西洋レストランやカフェに似ている湘民小館に初めて訪れるお客は「ここの料理は本当においしいの?」と不安になるかもしれません。しかし周囲を見渡すと店内は満席で、メニューを開けば、炒め物のほとんどが120元から180元と、財布に優しい価格です。シェフおすすめの料理は少し高めの300元から400元。5~6人用の鍋類は約650元です。そしてご飯は一人10元でおかわり自由。とても魅力的ですよね。

 お店のメインは川湘料理(中国四川省と湖南省の料理)で、1980年生まれのオーナーは、湖南料理の創始者で名シェフでもある李福勝さんから教えを受けました。若いながら実力があり、大衆の好みに合わせて辛さも調節していますが、美味しさは変わりません。オーダー必須の看板メニューが「蔥燒子排(豚肉の煮込み/180元)」です。お肉には程よい脂身のある豚ロースを使い、油で揚げ形を整えたあと、玉ねぎや青葱、そしてソースを加え一時間半ほど煮込みます。肉質はやわらかく味がよく染み込んでいて、箸で軽く押しただけですぐに切れますよ。タレは甘さと塩辛さ両方を兼ね備えていて、ご飯と最高にマッチ!タレをひとさじかけただけで、何杯でもいけますよ。もう一つの人気メニューが「左宗棠鶏(鶏肉の炒め物/260元)」です。まず鶏肉の足の骨を取り除き、タレに漬けて味を染み込ませます。次に油通しした後鍋に入れ、スライスした生姜とにんにくとトマトケチャップで調合したソースを入れます。鶏肉には弾力が残っていて、甘酸っぱいソースは唐辛子の辛さと混ざり合っています。食欲が進む一品ですよ。

韭黃羊肚絲

韭黃羊肚絲

貴妃牛腩筋煲

貴妃牛腩筋煲

魚露炒蛋

魚露炒蛋

麻婆豆腐

麻婆豆腐

 俗に、「四川人は辛さを恐れず、湖南人は辛くないのを恐れる」と言われますが、実際には湖南料理にも辛くない料理があります。例えば「韭黃羊肚絲(黄ニラと羊の胃袋の細切り/180元)」が、その一つです。強火で一気に炒めた羊肚絲(羊の胃袋を細切りしたもの)は食感がちょうどよく、臭みが感じられません。黄ニラは甘くてシャキっとしていますよ。酢を加えることで、まろやかで酸っぱくも塩辛くもあり、さっぱりとした風味に仕上がっています。更に赤唐辛子もちりばめられていて、彩り豊かです。「貴妃牛腩筋煲(牛筋の煮込み/280元)」もあまり辛くない料理です。トマトと玉ねぎを炒めて香りを出した後、四川の辣豆瓣(豆板醤に似たもの)、トマトケチャップそして水を加え沸騰させます。更に牛筋を加えとろ火で3時間煮込みます。濃厚なダシが肉によく染み込み牛筋をやわらかくしています。テーブルへ運ばれてくる時は茹でた白菜が鍋底に敷いてあるんですよ。白菜の甘みとトマトスープの酸味、辣豆瓣のスパイシーさが絡み合い、この料理の豊富な旨みを引き出していますよ。

 オリジナリティーあふれる料理が「魚露炒蛋(卵のナンプラー炒め/120元)」です。炒めた卵に東南アジアではよく使用されているナンプラーを加えて、塩気のある海の風味に味付け、更に切った老油條(揚げパン)を入れます。サクサクの老油條はやわらかくて滑らかな食感の卵とよく合います。二つの違った食感が混ざり合い、食材は見たところシンプルですが、実は、アイディアいっぱいの料理なんですよ。代表的な湖南料理である「魚香茄子(茄子のピリ辛炒め/120元)」と「麻婆豆腐(マーボー豆腐/90元)」も炒め具合が最高です。茄子と豆腐は味がよく染み込んでいて、シンプルな料理方法ながら煮込み具合がほどよく、すばらしいんですよ。

 実際に訪れてみれば、狭い路地裏に隠れるように建っている小さなレストランが、いつもお客でいっぱいである理由が理解できるでしょう。ここは間違いなく財布にやさしく、美味しい料理が味わえるレストランです。夕食時間と週末は特に込み合うので予約がおすすめですよ。
(記者:Eleanor)

地図

【湘民小館】
住所:台北市松山區南京東路四段158巷8號
電話:02-2577-5886
営業時間:11:30-14:00 / 17:00-21:00
定休日:無休
交通:MRT國父紀念館駅5番出口から徒歩約15分
URL:https://www.facebook.com/Ximinang

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