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2011年1月6日

歴史と芸術が共存する集落 「寶藏巖國際藝術村」THAV

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。
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「Fortune CooKiss」

「Fortune CooKiss」

「曬衣計畫」

「曬衣計畫」

住民の生活スペース

住民の生活スペース

芸術家のアトリエ

芸術家のアトリエ

「台灣百物語攝影展」
「登寶座」
曲がりくねった階段
お城のように築かれた住宅

 寶藏巖國際藝術村は歴史を保存した集落で、公館商圈の後方の小高い丘にあり、向かいには新店渓谷や新店と台北市を結ぶ大きな橋などが見渡せます。集落の中の家屋は住民がそれぞれレンガを重ねたりして築かれてきたもので、台北市内の住宅地とは趣がずいぶん異なります。現在は芸術家たちの活動拠点としても注目され歴史と芸術を兼ね備えた特殊な集落となりました。

 寶藏巖國際藝術村の「寶藏巖」とはもともとお寺の名称で「巖」とは山道にあるお寺の意味だそうです。清朝時代、台湾にやってきた移民たちが開墾し寶藏巖寺を建築、その後はたくさんの参拝客や修行者が訪れ、寶藏巖は地名へと変わりました。日本統治時代は、この地に軍事機関や弾薬倉庫などが設置されたこともあり、今でも寶藏巖寺の前には石碑が建てられ当時の面影を残しています。また集落の地下にはトーチカの後も発見されました。1945年に中国軍がやってきた時も一部の軍隊はこの地に駐在したそうです。1970年代に軍隊が撤退した後は、老兵や退役軍人などが住むようになりました。住民は地形に沿って路地や建物を建築し階段は緩やかに、また住民が増加した際には新しく家屋を建設するなど、自分たちの生活様式にあわせ修繕を繰り返し、現在のような、家屋が密集した形となりました。

 1980年代になると寶藏巖地区は公園予定地とされ存続の危機に陥ったこともありますが、2004年、正式に歴史的建築物として登録され、集落は保存されることとなりました。2010年、住民と芸術家たちが共生する国際芸術村となり外部にも解放されるようになりました。現在までにすでにたくさんの芸術家たちが訪れ、芸術村の開放スペースには彼らの作品が展示されています。展示されている大多数の作品のコンセプトは寶藏巖の建築の持ち味をテーマとしたもので、たとえば、「登寶座」が置かれている場所は山下を見下ろせる好条件の場所で、まるで展望台の上のような絶景ポイントです。「曬衣計畫」は製作者が数年前に寶藏巖を訪れた際、どの家々も衣類をぶら下げ太陽の光にさらしている光景からイメージされ製作されたものです。

 芸術作品の鑑賞以外にも芸術家たちとの交流の場も提供されています。カフェ「尖蚪」や「尋寶坊」では不定期ですが、写真展などの活動も行われています。この地に集まる芸術家は台湾人だけでなく、日本やヨーロッパ、アメリカなど世界各地の芸術家たちが訪れています。参観時には芸術家がまさに製作中の場面に遭遇できるかもしれませんよ。

※藝術村の参観時は寶藏巖寺横の名簿に氏名と人数を記入し、登録が必要です。
※藝術村の中で「寶藏家園」と書かれている場所は、住民の方の生活スペースですので進入禁止となっています。
(記者:Ellin)

【寶藏巖國際藝術村Treasure Hill Artist Village】
住所:台北市汀州路三段230巷37弄4-8號
電話:02-2364-5313
営業時間:参観時間:毎週火~金15:00~22:00;毎週土、日11:00~22:00
定休日:月曜日
交通:MRT公館駅1番出口から徒歩約10分
URL:http://www.artistvillage.org/thav
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