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2010年9月13日

香菜に捧げるバラード 花生捲冰淇林


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花生捲冰淇林

花生捲冰淇林

製作中

製作中

巻く前の状態

巻く前の状態

巻いているところ

巻いているところ

臨江街観光夜市
ピーナッツ飴

 世の中には、「あんまり目立たないけど、もしそれがないとすごく困るもの」ってありますよね。ビートルズを例にとると、ジョンとポールという二人の天才と最年少ながら渋さを見せる職人気質のジョージ、そして最年長ながら、一番目立たず、ルックスも(多分)一番残念なリンゴ。でもビートルズで一番大事なのはリンゴだったのかなぁ...。それがこの臨江街観光夜市の花生捲冰淇林を食べた時の一番最初に思ったことでした。

 花生捲冰淇林は台湾ではどこにでもあるものらしいのですが、宣蘭が発祥の地だとか。注文すると、お兄さんが「香菜、いる?」と聞いてくるので、ここは迷わずにYES!。このとてもシンプルなデザートは、クレープの皮の上にカンナ(!)でガリガリと削ったピーナッツ飴をのせ、その横に香菜、そして紅豆、芋頭、鳳梨のアイスをのせクルクルっと巻いて出来上がり。これ以上でも、これ以下でもありません。僕にも作れそうなくらい簡単です。

 値段は40元とまあ普通。「甘いものと香菜なんて...」と思いましたが、一口食べてみるとなぜこの四つの材料が使われているのか納得でした。モッチリした皮の次にくるのはピーナッツ飴の甘さ(これ自体結構甘い)、「ん!甘すぎか!?」と思った次の瞬間アイス(これは逆に全く甘くない)の冷たさが甘さを中和して、最後に香菜の香りが後味を爽やかにして次の一口にすぐに行けます。正直いって僕は甘いものはあまり好きではないのですが、ここの花生捲冰淇林はその後三回も食べにいってしまいました。はじめはどんな味になるのかちょっと不安だったのですが、一見意外な香菜が全体の味をビシッ!と引き締めてくれます。

 ビートルズならリンゴ、ちょっと前の巨人でたとえるなら守備とバントの名手、川相といったでしょうか。目立ちはしないが、自分の仕事を確実にきっちりとこなすその黒子的性格をこの香菜から感じられました。ファン投票もファンレターもあんまり多くはなかったでしょう、でももしそんな人達がいないと世界は大混乱になってしまう!と僕は声を大にして言いたいです。

 にぎやかな夜市の中でリンゴと川相の香菜的必要性について考えさせてくれた花生捲冰淇林、みなさんも一度試してみてはいかがですか。(ちなみに僕はリンゴも川相選手も大好きです。あしからず)
(記者:shingo)

【花生捲冰淇林】
住所:台北市信義區臨江街87號
営業時間:平日18時〜24時、週末18時〜翌1時
定休日:雨天
交通:MRT六張犂駅から徒歩約10分
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