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台北日和

2007年11月13日

ひっそりとしたレトロ空間 新竹 湖口老街

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。

新竹「湖口老街」

 レンガ造りの建物が並ぶ石畳の一本道。長さ300メートルほどの通りには、懐かしさや温かみが感じられる不思議な雰囲気が漂っています。湖口老街は大正当時の面影を色濃く残した貴重なスポットです。

 湖口老街があるのは、ハイテク、強風にビーフンが名物の新竹。先日ご紹介した新竹の内灣老街は、都市開発計画の効果もあり、週末は多くの人でにぎわうスポットですが、湖口老街はまだ本格的な観光地化が進んでおらず、人通りもまばらです。
 街の入り口では1918年に建立された廟、三元宮が出迎えてくれます。新竹縣の古跡に指定されているこの廟は、約90年もの間この地を見守り続けています。三元宮を過ぎるといよいよ見えてくるのが、赤レンガ家屋が並ぶ湖口老街。道の両脇にはバロック風の建物がぴったりと肩を寄せ合っています。

新竹「湖口老街」、屋台 さて、こちらへ来たからにはぜひ味わっていただきたいのが、客家料理。特に板條といって、米粉で作られた麺は絶品です。地方によっては米粉に小麦粉を加えて作るところもあるのですが、このエリアでは米粉のみ使用するそうです。老街の中ほどに位置する客家料理食堂「老街客家菜」の板條(45元)は、柔らかいながらもしっかりとした歯ごたえで、油葱の香り豊かなスープに箸が進みます。
 通りには、客家料理が楽しめる食堂のほか、カフェや洋食屋さんも点在しているので、休憩がてらぶらりと入ってみてはいかがでしょうか。

新竹「湖口老街」、レトロなポストが街並みにマッチしています。 湖口老街には1893年から1929年まで付近に鉄道駅があり、多くの人が行き来していたのですが、その後、駅は他の場所へ移され、次第にひっそりと息をひそめていきました。今ではレトロな街並みを保とうと、建物の通りに面した部分は改築などで手を加えることは行政から禁止されているそうで、家の正面には「古」「劉」など、当時の家主の石版表札が残されていました。

 台北の迪化街や桃園の大渓老街にも、大正時代に建設されたバロック調の建物がありますが、湖口老街は比較的きれいに残されているといえるのではないでしょうか。加えてのんびりとした平和な雰囲気。観光地化されることなく、できれば今の状態のままでいてほしいと思えてしまう、そんな空間でした。

【湖口老街】
住所:新竹縣湖口郷湖口老街

湖口老街の三元宮
老街客家菜の板條

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