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台北日和 2006年2月14日
原住民文化主題公園

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。

 中国や日本文化の影響が強い台湾ですが、先住民である台湾原住民の文化を再評価する動きが強まってきています。今回ご紹介する原住民文化主題公園は、台北初の原住民文化をテーマにした公園です。

 原住民文化主題公園は、順益台灣原住民博物館の斜め前に位置し、國立故宮博物院も望める好ロケーション。エントランスは、原住民による小規模なイベントなどにも使われる広場になっています。広場にはアミ族、タイヤル族、パイワン族など13の原住民を表した石版彫刻に囲まれ、各石板には北京語と英語で各原住民の特徴や人口、分布地などが紹介されています。この紹介文を読破するだけで、原住民に関する知識が深まること間違いないのですが、日本語解説がないところが残念なところ。

 公園は入り口の広場、散歩道エリア、天然渓流エリア、景観池エリア、そして休憩エリアの5つに分けられています。取材日には残念ながら開花していませんでしたが、散歩道の両サイドに植えられている真っ赤なツツジは「火」を表しており、天然渓流エリアを流れる「水」との対比が、宇宙の元素と生命の源を表しているのだとか。他にも石を置いて天然のベンチにしていたりと、原住民のアニミズム文化を尊重した、他の公園とは一味違った設計となっています。

 原住民文化主題公園へ行ったのは、平日の昼下がり。鳥たちがピヨピヨさえずり、付近の学校から、学生たちの声が時折聞こえてくるほかは、公園内には誰もおらず、シーンと静まり返っていました。公園の緑を眺めていると、毎日パソコンの画面ばかり眺めている目も癒され、心までが自然の緑色に染まってくるような気がします。

 現在、原住民は台湾総人口の約2%のみ。少数とはいえ、彼らの独特な文化や工芸技術は、台湾の大事な資産でもあります。彼らの文化を大切に守っていこうという気持ちが伝わり、同時に自然と人とのかかわりを考えさせられる、そんな印象的な公園でした。

【原住民文化主題公園】
住所:台北市士林区至善路2段282号
交通:MRT士林駅より車で約10分

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