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台北日和 2005年3月2日
芝山岩惠濟宮

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。

 こんもりとした緑の山へ続く階段を背に、威風堂々とした赤い門がまぶしい芝山岩惠濟宮。目の前にそびえる階段に臆し、なかなか登ってみる機会がなかったのですが、はっきり言ってオススメ。一度は行ってみるべし。

 立派な門から赤提灯にそって石段を登っていくこと数分、緑に囲まれた階段にはしっとりと涼しい空気が漂います。大きな大木から柔らかな緑をたたえるコケまで、台湾中の植物の約4分の1の種類がここで見られるそう。森林浴を楽しむこと約7分、目の前に開けるのは、芝山岩惠濟宮とその前の広場から一望に見渡せる台北市内の絶景です。

 繊細な彫刻の石造りと、緻密な彫刻の施された色鮮やかな屋根飾りが美しい惠濟宮は、1957年の建立。3級古跡にも指定されています。当時中国からやってきた●洲人の手により「開●聖王(五代初期の○国の功績ある武将を祀ったもの)」が主神として正殿に祀られ、1890年には芝山寺との合併により、後殿に「文昌帝君(学問の神様)」と「観音佛祖」が祀られ、道教、仏教、儒教の3つが一緒になった寺廟です。

 建立後、幾度となく改装された惠濟宮は、なんと木造ではなく、木造を模した鉄筋コンクリート造りなのだとか。老化しにくいコンクリートで精巧に木造の組み木部分をも再現されており、一見どこがコンクリートだか分からない技術はあっぱれ。細かな技が光るお寺です。と感心しながら見ていると、建物だけではありません。こちらの惠濟宮に祭られている主神やその他の神様の周りにもミニサイズの神様がいっぱい。

 「開●聖王」の前には軍隊よろしくミニサイズの神様達がズラリ。その横でくるくると回っている輝く塔をよぉーく見てみると、それぞれの窓にミニチュア神様がびっしり入っているではありませんか!後殿や側殿の神様の周りもこれしかり。思わずミニチュア博物館みたーい、と不謹慎なことを考えてしまうほどの可愛らしさ・・・いや、精巧さでしたよ。

 そしてお寺につきもののおみくじも用意されているのですが、なんと自動と手動があるのです。手動(伝統的なタイプ)のおみくじの引き方は、龍山寺のおみくじの引き方を参照していただくとして、ここはぜひハイテク?!自動タイプをひいてみてください。やり方は簡単。10元を入れるだけです。ちょっと驚く仕掛けがありますが、それは内緒。ぜひ自分でひいてみてくださいね。

 と、楽しいお寺めぐりですが、ここ惠濟宮は「芝山岩事件」が起こった場所としても知られています。これについては、また今度・・・。

※●はさんずいに章、○はもんがまえのなかに虫

【芝山岩惠濟宮】
住所:台北市至誠路一段326巷26號
電話:(02)2831-1728
開放時間:9:00-16:00(境内内オフィス)
交通:MRT芝山駅から車で約5分


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