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台北日和 2004年12月21日
ストリートライブバンド・Spoon de Chop

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。

 鼎泰豐のそば、回留永康牛肉麺など人気店のひしめく永康街に、聞き慣れたあのフレーズ「ゲ、ゲ、ゲゲゲのゲ〜」、そう、ゲゲゲの鬼太郎のテーマソングが響き渡ります。

 日本人3名、台湾人3名、アメリカ人1名の7名で構成されたアマチュアバンド「Spoon de Chop」。土曜日の午後7時半から9時まで、それもなんと約2年も前から毎週ずっとこの場所(永康街のど真ん中にある永康公園)でライブを行っているのです。(取材日は2名欠席で5名でのライブでした)

 毎回観客数は200〜300名。ちらほらと日本人や欧米人の姿も見えますが、そのほとんどが地元台湾人。小さな子供たちからお年寄りまで幅広い客層で、3分の1くらいが毎週来てる常連ということからも、人気のほどが伺えます。

 楽器はギター、ベース、バンジョー、ピアニカ、フルート、ボンゴ、マラカス、ハーモニカ、そして沖縄の伝統楽器三線と多彩ながらも、ボーカルまでもアンプラグドにこだわった音作りがとってもハートフル。ノリのいい観客達にも支えられ、場は次第に大盛り上がりとなっていきます。

 もちろん1時間半もの間、ゲゲゲの鬼太郎を歌い続けるわけではありません。メンバーの国籍が多彩なら日本語、中国語、英語と歌も多彩。日本語では長渕剛、ザ・ブルーハーツや、定番の上を向いて歩こうや島唄などなど。台湾でカバーされている曲も多く、観客も一緒になってコーラスを重ねたり合唱がはじまったり、時に大爆笑に包まれたりと、日本でのストリートライブとは一味も二味も違う温かな雰囲気が、道行く人々を一人、また一人と呼び止めていきます。

 このライブの大きな特徴は、メンバーの前に立てかけられた看板に書かれた中国語、「私たちはお金はいらない。ただビールが欲しいんだ」の文字。そしてそれに応えるように次々と置かれていく缶ビール。ライブ終了時には30〜40本になっていましたが、どうやらこれでも少ない方なのだとか。おかげで?ライブをはじめてからビールを買ったことがない、というのもうなずけるというもの。

 この日のライブは、2度のアンコールに応えた後も、アンコールを求める観客達に、毎週やってるから、来週、来週ね、また来週来てねと、何とか納得してもらって無事終了。メンバー全員仕事を持ちながらのため、実質的に練習=ライブとなっているとはいえ、ストリートでこれだけ盛り上げることの出来る実力はなかなかのもの。地元テレビ局から取材されたというのも、思わず納得。

 場所もわかりやすいので、旅行者のみなさんもぜひこの雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょう。きっと、今まで何となく感じていた台湾の温かさや気安さを、直接肌で感じ取ることが出来ると思いますよ。

バンド名:Spoon de Chop
ライブ場所:永康公園(MRT中正紀念堂駅から徒歩約20分 ※タクシー利用推奨)
ライブ時間:毎週土曜日午後7時半〜9時
料金:もちろん無料
※ただし、缶ビールを持参すると歓迎されます

※何となく始めてしまったこの台北日和も、今回でついに400回を数えました。元々マニアネタが得意な旅々台北の中でも、特にマニアック路線を突き進んだが故に、ここ最近はネタ探しと取材に、毎日胃の痛くなるような苦労が伴うようになってきました。が、しかし、今や旅々台北の顔になりつつあるこのコーナー、簡単に諦めるわけにはいきません。まずは500回を、そして1000回を目指してスタッフ一同、これからも精一杯頑張っていきます。ご期待ください!


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