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台北日和 2004年10月28日
八里 左岸エリア

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。

 パリの左岸と言えば、サンジェルマン・デプレやモンパルナスの丘など、芸術的な雰囲気が漂うオシャレエリア。それに追いつけ追い越せと、台北県(現新北市)にもパリの左岸が登場。地名の"八里"の発音がパリだからって・・それって・・

 八里とは、淡水の河を挟んだ対岸のエリア。淡水河の渡し船の到着地がこちらです。淡水の賑わいとは対照的に、渡し船の観光客目当てのレストランやみやげ物がちょぼちょぼある寂しい場所だったのですが、淡水に負けるなとここ最近、どんどん開発が進んでいます。

 その開発のお手本になったのが、パリの左岸。確かに"八里"の中国語発音はパリ。地理的にも河の左岸なのは否定できませんが、それだけで台湾のパリを名乗るのはいかがなものかと・・・。などと思いつつ数年ぶりに訪れたところ、オープンカフェや公園、遊歩道が登場し、一部だけを見ればオシャレと言えなくともありません。夜の闇が降りてくるに従い、対岸の淡水の街にはネオンサインが瞬きはじめ、それが水面にキラキラ反射する様子は、文句無くロマンチック。うん、ちょっとパリの気分になってきた・・というのに、鼻をくすぐるのはニンニクの香り・・・。こちらパリ・・もとい八里の名物は、ムール貝に良く似た孔雀蛤。トウガラシとコショウ、ニンニクで味付けされた孔雀蛤は、中華鍋で勢い良く炒められ、テーブルに山積みになったところを手づかみでいただくのが正式な作法。熱々の殻に火傷しそうになりながら貝肉を口に放り込むと、あま〜いスープがじんわり。時々、ピリッとトウガラシが存在を主張します。これが良く冷えた台湾ビールに合うんですよ!

 なーんてビールと貝に夢中になっていると、パリの幻はどこかへ消え、自分はまさしく台湾の"八里"にいることに気づかされるのでございました。

【八里 左岸エリア】
住所:台北県(現新北市)八里郷渡船口周辺
交通:MRT關渡駅より紅13バス乗車「左岸公園」下車、または淡水より渡し船乗船

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