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台北日和 2004年10月15日
台南 台南火車站(台南駅)

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。

 真っ青な空に映える白亜のコロニアル風の建築物。風に揺れるヤシの木が、ゆったりとした南国情緒をかもし出しているここは、そのクラシカルな建築で有名な台南駅です。

 台南駅は日本統治時代の1900年に建設された台南驛と呼ばれる洋風建築物が前身となっています。現在の台南駅は、老巧化した台南驛を1932年から4年をかけて改築し、1936年に完成したもの。輝くばかりに白く、威風堂々とした駅構内は高い天井が印象的です。構内は広々としていて、夏場は構内に入るだけでひんやりと涼しい気分になれます。日本時代に次々と建設された駅は、新竹駅のように豪華絢爛なバロック様式が多いのですが、こちら台南駅は近代的ルネサンス様式で、比較的シンプルなデザイン。門の上のレリーフの飾りや、アーチ型の門、重厚な石造りの壁と建築好きのツボをくすぐる駅となっています。

 1階部分にはスコーンと2階まで吹き抜けのロビーがあり、チケット売り場とキオスクが、そしてその後ろが大小の待合室となっています。プラットホームへはこの大小の待合室の間からどうぞ。現在2階は鉄路局職員のオフィスや休憩室となっていますが、なんとここ、建設当時はホテルとレストランがあったのだとか。部屋数が9室と少ない上に列車の騒音がうるさいにもかかわらず、駅にあるホテルというのは当時でもとても珍しく、交通の便利はいいしレストランや娯楽室などの設備も完備、さらになんといっても当時これだけモダンなホテルがなかったことから、台南一のホテルとして大盛況だったそうです。戦後、ホテルは閉館され、レストランはほそぼそと営業を継続していましたが、残念なことにそれも閉店。今では一般客は1階のみの利用となっています。

 現在台南市では鉄道を地下化しようと計画中だそうで、すでに2級古跡に指定された台南駅が今後どう保存されることになるのか注目されるところです。台南駅の前は大きなロータリーとなっており、ロビーと同じく広々とした優雅な雰囲気。台南に来る機会があったら、ぜひ駅構内もその周辺もさわやかな風にふかれながら歩いてみてくださいね。

【台南 台南火車站(台南駅)】
住所:台南市北門路二段4號
電話:(081)611125


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