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陽明山中山樓

陽明山中山樓

 国父である孫文の誕生100周年を記念し、1966年に建設された「中山樓」が2006年11月12日から一般にも公開されるようになりました。
 かつては国民大会や、国賓をおもてなしする場として活躍してきた中山樓は、その隅々にまでこだわりが見られる歴史的に重要な建築物です。

カテゴリ みどころ
住所 台北市陽明路二段15號
アクセス MRT士林駅からタクシー約15分
電話 02-2861-6391
定休日 旧暦の大晦日と元日
営業時間 月~金8:30 / 10:00 / 13:30 / 15:00 要予約
WEB http://www.yatsen.gov.tw/chungsan/index.php
カード

予約推奨 [記号説明]

ついに一般公開された元国民大会の集会場

 「中山樓」は国父である孫文誕生100周年を記念し、1966年に建設されました。かつては国民大会(日本でいう国会にあたる)の会場として、また各国の元首の接待や国賓をおもてなしする場として活躍してきた中山樓は、2006年11月12日から一般公開され、規定の時間にガイド付きで内部を参観することができるようになりました。

 その伝統的な中華建築の美しさもさることながら、国民大会の会場や応接間、バンケットルームに三階の円形ホールなどを参観していると、台湾の歴史的な重みがひしひしと感じられます。100元札にもその姿が描かれていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

風水による建築

 中山樓は陽明山国家国立公園のほど近く、北投の温泉エリアへ流れ出す硫黄の坑道口上にあります。風水的に良い立地だということでここに建設されたのですが、地形の複雑さに加え、硫黄により金属がすぐに腐食してしまうため、設計を担当した修澤蘭女史も何度も頭を抱えたのだとか。それでも1965年10月2日の着工から、わずか13ヶ月後の1966年11月12日(国父誕生記念日)に完成させたというのですから驚きです。毎日1,200人もの労民(蒋介石と共に台湾へ渡ってきた兵士)が日夜交代で24時間フルに建設に当たったそうですよ。

随所に見られるコダワリ

 雄大な中山樓の建築物には、細部にまでこだわりが見受けられます。孫文の生誕100周年記念で建設されたということだけあって、エントランス部分から始まる館内の中央階段、そして正面の玄関前の天下為公門から続くミニ庭園の外階段はそれぞれきっちり100段ずつ、おまけに欄干の飾りもそれぞれ100個、中山樓の縦横もそれぞれ100メートルに設計されているのです。

 応接室や円形ホールに設えられた中華家具や天井の照明の一つ一つにいたるまで、長寿や福を表すコウモリや桃、といった縁起のよいモチーフに「壽」や「福」の文字がいたるところにちりばめられており、ガイドさんの解説を聞きながら「あ、ここにも!」と楽しみながら参観できるんですよ。

参観ルート/建物のみどころ

 無料ガイド付きの参観ツアーは約1時間。1階と3階をメインにルートが組まれていて、現在も総統や副総統の休憩室として使用されている2階の一部以外はほぼ全て参観可能です。

 エントランスを入って右手にある1階応接室が参観ルートの始まり。進入不可の場所などもありますので、勝手にルートを離れたり調度品に坐ったりなどしないようにご注意を。

 では、ほのかな硫黄の香りに包まれながら参観のスタートです。ここでは主要な箇所をピックアップしてご紹介していきます。

1階応接室

 真っ赤な絨毯に螺鈿の調度品がゴージャスな応接室。蒋介石をはじめ、歴代の総統と各国の要人達が歓談をした部屋で、応接セットの後ろには中国画の美しい屏風が立てられ、ソファーの傍には通訳用の小さな椅子も設置されています。元国民党主席の馬英九氏も、蒋経国元総統の英語通訳としてこの椅子に坐ったことがあるそうですよ。

 応接室を抜けて文化堂へと続く廊下には、中山樓の歴史や建築美を示すパネルが展示されており、中山樓が台湾の歴史にとっていかに重要な舞台であったのかが実感できます。また、応接室と廊下の天井は明時代の装飾スタイルを採用していて、すっきりと美しい文様が印象的。そのシンプルな天井に映える中華風燈篭もぜひ鑑賞してみてくださいね。

1階文化堂:元国民大会の開催場

 かつて国民大会の会場となった舞台、文化堂はそのスケールの大きさにきっとため息が出てしまうことでしょう。1,100の座席(建設当時は1,800席)がズラリと並ぶ広い空間に加え、3階建てに相当する高さの天井がさらなる壮大さを演出しています。真っ赤な絨毯に、清の時代のスタイルを取り入れた色彩鮮やかな天井の装飾がきらびやかさをプラス。写真ではスケールの大きさが分かりにくいかもしれませんが、天井の電灯のサイズが約2m四方と知ると、この文化堂の広さが実感できますよね。

3階バンケットルーム

 広いのは文化堂ばかりではありません。3階のバンケットルームも、気が遠くなるほどの壮大さ。こちらの天井の高さも3階建相当で、広々とした空間を贅沢に使っています。ズラリと並ぶテーブルは、人がいない状態でも充分に圧巻。

 入り口右手には大きな舞台が設置されており、宴会の際には様々な演出がゲストを楽しませてくれることでしょう。

3階円形ホール

 中山樓の顔ともなっている3階の円形ホール。内部は清の時代の華麗な装飾スタイルで彩られており、まさに豪華絢爛。中山樓を訪れたVIPも必ず足を運ぶそうですが、現在は音楽会なども開催されるサロンとしても使われています。また、中央の応接セット以外にも、中華風燈篭や、皇帝の九龍の椅子を模した議長椅子なども保存されています。

 装飾品はもちろんですが、ここではなんといってもバルコニーからの眺めが最高。まるで玉座に坐っているような気分になるのは、この場所こそが中山樓の風水の中心点だからです。門の向こうには「風水樹(風水の要となる大事な樹)」も見えますよ。

ミニ情報

  • 参観時間は約1時間です。
  • 約1時間の参観ツアーでは、このほかに2階のギャラリーや1階の会議室なども参観できます。
  • 10名以上の団体の方は、事前予約にて見学時間外でも参観できます。
  • ガイドは中国語と英語のみですが、事前予約によりボランティアの日本語ガイドを用意できますので、必要な方は事前にご予約ください(個人、団体とも)。
  • 中山樓は国防部管轄のエリア内にあります。国防部のゲートで見学に来た旨を告げて中に進んでください。
  • 参観予約時間の10分前には到着してください。
  • 建物内にカフェやギフトショップなどはありません。
お店からのメッセージ

 中山樓は建築様式の華麗な美しさで有名ですが、台湾の歴史上で重要なシーンが繰り広げられた舞台でもあります。一般公開のスタートに伴い、皆様に参観していただくことが可能になりました。お友達とお誘いあわせの上、ぜひ皆さんでこの歴史の重みに包まれた荘厳な中山樓をご堪能ください 。

最終更新:2010年04月16日

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