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食養山房(松園)

食養山房(松園)

 食養山房(松園)は、広大な敷地内に静かに佇むレストランです。
 季節によって変わる台湾の創作コース料理と、自然に包まれた特別な空間でもてなしてくれます。

お知らせ

※食養山房は移転しました。記事は移転前の取材によるものです。

カテゴリ 台湾料理
住所 新北市(旧台北縣)汐止區汐萬路3段350巷7號
アクセス 台鐵汐科駅からタクシーで約30分/MRT南港展覽館駅からタクシーで約40分
電話 02-2646-2266
定休日 月曜 / 旧暦12月30日~1月5日
営業時間 12:00-15:00 / 18:00-21:00
WEB http://www.shi-yang.com/
カード OK

予約推奨 カードOK [記号説明]

中国文化と懐石料理

 元々土木業を営んでいたオーナーの林さんは、以前から料理や中国文化に興味があったため、中国文化への興味や、美しい空間を分かち合える食養山房を開きました。

 林さんの創作料理は、東京や京都の懐石、創作料理を参考にしていますが、その中に故郷である宜蘭地方の伝統料理を取り入れ、上質な台湾料理として完成させています。

 中国的なエッセンスに触れることのできるこの場所に来れば、台湾人独特の美的感覚を改めて発見することができるでしょう。だからこそ、食養山房は人々の心を捉えて離さないのです。

山房紹介

 松園の建物はホールと長廊下、禅院の3エリアに分かれ、敷地には小さな滝(=松園瀑布は苔で滑りやすいので、通常は解放されていません)まであります。

 この敷地内にあるものは法令制限を受けた建築物のため、構造を変えることができません。その規制の中で、林さんの経験とアイディアを元に、現在の食養山房が完成しました。松園には広い草地や橋のかかった池、石造りの東屋などがあり、古き良き台湾の庭園を楽しむことができます。

長廊下

 入口には大きな「食養山房」の4文字が掲げられています。入口で靴を脱ぎ、ひんやりとした畳を踏めば穏やかな気分に!ここでは目に映るインテリア全てが自然で違和感がなく、ハヤトウリやカンヒザクラ、椿など、さまざまな素材がすてきな空間を演出しています。

 ガラス張りのロビーは、モダンな中にもシンプルなインテリアで統一され、その完成された佇まいに心安らぎます。長い廊下に足を踏み入れると、開放的なお茶室が現れ、さらに石壁に沿って行くと個室に仕切られた客席が。もちろん2人用の席もありますが、数は少ないので予約はお早めに。

禅院

 松園の奥にある禅院は、1階が食事をする所、2階は主人がゲストをもてなす空間として使われています。宋代や明代の文人が追求した簡素な静けさがテーマです。

 調度品は全てオーナーのコレクションで、中国風と日本風がミックスされた生活の匂いのする陶器や絵、書などが主です。親日家のオーナーは日本へ旅行に行く度に、新しい感動を持ち帰り、食養山房の空間に取り入れているんですよ。

旬のコースメニュー

 食養山房のお料理は台湾風懐石料理と呼ばれることがあります。台湾料理が主軸であることは確かですが、定義にこだわっているわけではありません。

 鮮度を活かすため、食材は毎日午前中に届けられ、予約制を採ることで品質を確保しています。コースで出されるメニューは、シーズン(約3ヶ月)ごとに新メニューが登場します。

 それでは今回のコース料理をご紹介しましょう。なお、このコースは1,000元でした。

ウェルカムジュースと前菜

 最初に出て生きたのはパッションフルーツの粒々が加わったイチゴ100%ジュースです。ほんのり酸っぱくて、パッションフルーツの香りが爽やかな一品。

 続く前菜は、手作りのピーナッツ豆腐。ロールサーモンの中身は、もやしとエリンギです。この前菜にはオーナー独自の発想が溢れています!

帆立茶碗蒸し

 2人前の帆立の茶碗蒸しには帆立の身がたっぷり入っており、飽きの来ない味に仕上がっています。とろろの滑らかな食感が加えられ、次の料理への期待が高まります。
 アンスリウムとコスモスでプレートを飾ったアイディアにも感激しますよ。

帆立甘エビ御飯

 凝った意匠の器の片方はもち米にエビが載ったもの、もう一方には帆立の刺身にウニともち米が組み合わされています。
 エビや帆立の食感が絶妙で、同時にもち米の甘さが口一杯に広がり一味違った趣を醸し出しています。さっぱりした寒天が添えられているのもおしゃれですね。

パイナップル酢

 氷で冷やされた本格派のパイナップル酢です。
 台湾名物のパイナップルは南国特有の果物ですが、今の季節、こんなに味わい深いものだとは知りませんでした。これを飲むと口の中もすっきりとし、元気が湧いてきます。

刺身

 鉢に盛られた刺身が、シダやオボロヅキで彩られて出て来ました。新鮮な魚が野菜の甘みを引き立て、野菜の甘みが刺身の食感と相まって二つの相性は抜群です。
 しかし、お楽しみはまだ始まったばかりなんですよ。

コオリウオの揚げ物

 台湾料理によく取り入れられるコオリウオ(南極冰魚)。この南極に生息する魚には赤血球にヘモグロビンがなく真っ白なので、こんな名前が付いています。コオリウオは粉をまぶして揚げてあり、柔らかい肉質を生かしたスープ仕立てでいただきます。

蓮の花チキンスープ

 チキンスープを蓮の花で煮込むと聞いて、少し不思議に思いましたが、蓮の花をよけると柔らかい鶏肉やエリンギ、蓮の実など豊富な食材がそこに隠れていました。
 チキンスープは蓮の花により、あっさりしています。この創作料理には10年もの歴史があるんですよ。

タロ芋とリュウガンのスイートスープ

 リュウガンのスープはよくありますが、これは特別です。真ん中にあっさりした甘さのタロ芋餡が配され、その上のハトムギが、スープ全体の食感に調和をもたらしています。いちばん上の金箔は、気高さの象徴ですね。

鰻の糕渣(ガオザ)

 宜蘭伝統の食べ物糕渣(ガオザ)と鰻の組合せなんて、考えたこともありませんでした。糕渣とは鶏肉や豚肉やエビをすりつぶし、スープで5〜6時間煮詰めてとろとろにした後、器に入れて冷やし固め、粉をまぶして揚げたものです。
 外はぱりぱり、中はとろとろ。レンコンや南瓜などシンプルな味付けの野菜が添えられた手の込んだ点心です。

チャーハン

 チャーハンは目新しいものではありませんが、カラスミと牛蒡を添えて味を引き立てている点はオーナーのアイディアです。
 数口で食べられるチャーハンが小ぶりの器に盛られ、コース料理にパーフェクトなピリオドを打ってくれます。

蓮の花茶

 最後にさっぱりした果物と、蓮の花で入れたお茶が出て来ました。コースを食べた後も油っぽさは全く残っていませんが、蓮の花茶を飲むと清涼感と共に満足感に満たされます。

ミニ情報

  • 平日は1週間前、休日は1ヶ月前までに予約してください。(FAX 02-2862-0158)
  • 帰りのタクシーを呼ぶことができます。
  • メニューはありません。料理は季節ごとに変わります。
お店からのメッセージ
食養山房(松園)

 私自身、日本にとても良い印象を持っています。台湾を訪れる日本人観光客の皆さんがここに来てくだされば、一味違う時間と空間を味わっていただけることをお約束します。

記者コメント

 松園の名前だけは良く知っている私達ですが、ついに早春の風がまだ肌寒い日の昼に、ここを訪れることができました。
 古めかしい正面門には詩情漂う松園の看板。一風変わった趣で、どう見ても人々の話し声で賑わうレストランとはあきらかに違います。落ち着いた雰囲気に包まれ、次々に出てくるコース料理を味わう一時はまさにセレブの時間です。(荘小姐)

最終更新:2013年10月22日

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