旅々セレクト
TABITABI Select黒風寨主題餐廳
懐かしい仁侠映画の空間
お店の入り口にある大きな看板や扉は古めかしくて趣があり、思わず中に入ってみたい衝動に駆られます。扉を開けるとまず目につくのがバーカウンターと炭火焼きの香ばしい香り。そしてお酒の壷。まるで仁侠映画に出てくる食堂のようです。
オーナーのAlenさんはビジネスデザイナーであると同時にテレビ局の美術指導者でもあり、 店内の設計は以前から心に秘めていたイメージだそうです。お店を作る際にも、自らペンキを塗り、改装作業に取り組みました。2000年に現在の株主たちと一緒にお酒を飲み語り合っている時、一緒にお店を開いてみてはどうだろう、という話になり、自分専用の空間を持つと同時に、楽しくご飯を食べ、お酒を飲むお客さんにとって居心地の良い空間を作ろうと思い付いたそうです。
赤と黒を用いたインテリアを配した壁には江湖の「大口で食べ、飲むことこそ男らしい」「小声でのじゃんけんは禁止」「愉快に飲もう」といった標語があり、台湾っぽさにあふれています。思う存分楽しんでくださいね。 また、獅子舞の頭、琵琶、二胡、古箏、といったものが置かれていて、これらのものはすべて、オーナーがテレビ局で番組を作っていた時に使った道具だそうです。テーブルを照らす照明器具はオーナーが台中のガラス工房で制作したもので、お店の雰囲気ととてもマッチしています。
店内には2台のダーツゲーム機があり、1回20元で遊ぶことができます。お店の人とお客さんが小菜1皿かビール1本を賭けて対決することもたびたび。こうしてお客さんと仲良くなり、一緒にお酒を飲んだりお話ししたりするようになりますよ。「より賑やかな方が良い」というのがお店のモットーの1つで、時にはお客さんをはやしたてて太鼓を叩いてお酒を勧めたりして、みんなでワイワイやるそうです。 黒風寨の料理は主に台湾料理ですが、客家料理と台湾小吃を融合させた料理もあり、種類が豊富です。メニューは、肉、野菜、鉄板類、卵、海鮮、飲み物、主食類、スープ、酒、客焼類と細かく分類されています。「客焼」とは台湾語の発音で「みんなで押し合う」という意味で、入り口のバーカウンターに座っていただく串焼き類を指しています。
豚油飯 (30元)
豚油飯はお店で一番人気のメニューです。三角形に盛られたご飯に濃厚で香り高い豚油が、さらに渦巻き状に醤油膏がかけられています。 てっぺんには、油で揚げた葱がトッピングされ、たった30元で香ばしい香りの豚油飯がいただけます。このご飯には漢方薬も入っているそうで、栄養や香りがアップ。熱々がおいしいので、冷めないうちに召し上がってください。
パイコーの塩コショウ炒め/椒鹽排骨 (160元) ※現在メニューにありません。
椒鹽排骨はご飯の進む一品で、唐辛子と胡椒、お肉の香りだけで、ついつい手が動いてしまいそう。まず葱、唐辛子、ニンニクなどの欠かせない材料を油で炒め、揚げた骨付きのお肉を加え、さっと炒めて完成です。 このお店の椒鹽排骨のお肉は、比較的小さく切られています。というのも、大勢で食べてもみんなにお肉が行き渡るし、ご飯にもお酒のつまみにも食べやすいから、だそうですよ。
ピリ辛イカ団子/麻辣花枝 (150元) ※現在メニューにありません。
麻辣花枝は店長イチオシの料理です。見るからに真っ赤なこのお料理ですが、お客さんの好みによって辛さを調節してもらえるそうなので、辛いのが苦手な方も食べられないなんて心配になることはありませんよ(すべての料理の辛さを調節してもらえます)。 このお料理の材料は新鮮な深海イカをしようしているので、とても柔らかい食感です。この他、四季豆、しいたけ、筍、葱などが使用されています。
チキンスープ/鳳梨苦瓜鶏湯 (大/380元)
このお店の鳳梨苦瓜鶏湯は、パイナップルの甘み、苦瓜独特の風味、鶏のうまみが合わさっています。まずパイナップルの甘みが口に広がり、さらに、苦瓜の香りがのど元に残ります。大きめに切られたパイナップルと苦瓜、さらに鶏肉が加わり、ボリュームたっぷりのスープです。 このスープには、鶏が丸一匹使われているため、鶏のエキスがたっぷりでそれぞれの部位を味わうことができます。この他、小魚や白豆醤も加えてあり、香りや甘みがより一層増しています。
イカ焼き、甜不辣、しいたけ、豆干、七里香(鶏のお尻)
イカ焼き一皿120元以外、串焼き類はすべて30元です。バーカウンターで食べて居酒屋気分を楽しむのもよし、ご飯の後のおつまみとして食べるのもよし。このお店の炭焼きは木炭を使って焼き、特製のタレでいただきます。
酒類
お酒を頼むと黒い壷(カメ)にいれて持ってきてくれ、黒いお椀を杯代わりにしてお酒がいただけます。おいしいお酒とおつまみ(料理)で昔の食堂の豪快な雰囲気が味わえます。
ミニ情報
- サービス料10パーセントが必要です。
お店からのメッセージ
記者コメント
最終更新:2012年12月05日