旅々セレクト
TABITABI Select鷄家荘(六條店)
神秘的な色彩あふれる鶏肉物語…鷄家荘
鷄家荘の創設者・李雪玉さんは、昔、台北駅付近の建成市場で鶏肉の販売をしていました。商売は順調だったのですが、市場の撤去が決まりお店を続けることができなくなったので、今までの経験と実績を生かして鶏肉をメインとした台湾料理店「鷄家荘」をオープンすることに決めました。
現在は2代目がお店を引き継いでいますが、40年近く提供し続けてきた美食の数々は海外に住む華僑の人たちが帰国の際には好んで食べに来るなど、また国内外の有名人や、実業家など美食家たちを魅了しています。最近では著名音楽家で映画監督・俳優の劉家昌(ラウ・カーチョン)が台湾に訪れた際、鷄家荘を訪れて故郷の味を楽しんだとして話題になりました。
昔の面影が残る店内 本物の台湾料理
店内はオープンした70年代の面影が色濃く残り、また至る所に鶏の彫刻や絵画などの装飾品が飾られています。料理は放山鷄と呼ばれる山で放し飼いにして育てられた鶏の中のでもまだ卵を産んだことがない若い鶏のみを使用しています。お店がオープンした当時の台湾では、牛肉や羊肉を食べる習慣がなかったので、現在もそれらは使用しておらず、豚肉、シーフード、野菜などを使った料理を提供しています。
おすすめメニュー
三味鷄/鶏料理の盛り合わせ (550元)
厳選された鶏は「三味鶏」に生まれ変わります。「三味鶏」とは白斬鷄(バイザンジー)、燻鷄(スモークチキン)、烏骨鷄の盛り合わせで3つの味が楽しめます。放山鶏は運動量が多く、肉質はしなやかで、きめが細かくやわらかいのが特徴です。燻鷄は弾力があり、スモークの香ばしい香りが広がります。つやつやとしている白斬鷄は皮はもちっとしていて肉はジューシー、タレをつけなくても鶏肉本来のうまみがしっかりと味わえますが、お店特性の甘辛い「紅醤」をちょっとつけてもまた格別です。烏骨鷄はゼラチン質が多く、しまりと柔らかさを持ち合わせた歯ごたえの中にうまみが凝縮されています。見た目は黒く敬遠しがちですが、ぜひ味わってみてください。
沙茶豬心/豚の心臓の沙茶醤炒め (420元)
毎日仕入れる新鮮な豚の心臓を丁寧に洗い、薄切りにしたものを店オリジナルの沙茶醤ですばやく炒めます。沙茶醤の香りが食欲を刺激します。とても薄くスライスされた肉はとにかく柔らかく、豚の心臓と言うよりも、高級な牛肉のようです。臭みもなくさっぱりとしていてご飯のおかずに良く合います。内臓系が苦手と言う方でも抵抗なく美味しくいただけますよ。食材はどれも新鮮で、内臓でさえもおいしく調理してしまう鷄家荘の料理は一口食べただけで、すぐに虜になってしまいますよ。
鹽酥蝦/えびのパリパリ炒め (396元)
鷄家荘の鹽酥蝦は、活きのよい「白蝦」を高温の油で揚げ、えびのうまみを封じ込めます。さらにネギ、生姜、唐辛子を加え味付けをし、強火でさっと炒めます。出来上がった鹽酥蝦は殻をむく必要がなく、サクサクカリカリとした歯ごたえが楽しめますよ。また殻をむいても、プリッとした感触が味わえます。ご飯のおかずとしても、お酒のおつまみとしても相性のよい一品です。
糖醋排骨/スペアリブの甘酢あん (420元)
糖醋排骨は人気料理の一つ。パイナップルや梅など新鮮な果物を何時間も煮込み作り出される“糖醋醤”はあげた豚肉の脂っこさを解消してくれる甘酸っぱさがなんともいえません。見た目も鮮やかな糖醋排骨はやみつきになりますよ。
鷄家豆腐/オイスターソースの豆腐炒め (298元)
鶏型のかわいらしい器で運ばれてくる鷄家豆腐。ふたを開けるとオイスターソースのかおりが鼻腔をくすぐります。アツアツでプルプルの豆腐はトロトロに煮込まれているのに、煮崩れすることなく滑らかな舌触りで、オイスターソース独特の塩味がよくしみ込んでいます。大ぶりの鶏肉もごろっと入っていてご飯が何杯でもいけちゃいそうです。
鷄飯 (50元)
見た目はふつうのご飯ですが、じつはこの鷄飯は水ではなくお店でとった鶏がらスープを使って炊き上げているんですよ。きらきらと光る白米は鶏のうまみをたっぷりと吸いこんでいます。ほかのお店では味わうことができないご飯ですよ。
お店からのメッセージ
当店は国内外問わずグルメ好きの方たちに安心して注文していただけるよう中国語・日本語・英語3種類のメニューをご用意し、真心をこめて接客いたします。鷄家荘はお料理がおいしいのはもちろん、サービスも一流です。みなさまのご来店をお待ちいたしております。
記者コメント
最終更新:2013年11月15日