台北遊透隊 
調査報告書 No.43

ノスタルジー台北 
艋舺を巡る

艋舺の三大寺廟

昔、先住民が淡水河の古い埠頭から上陸した際、その辺りの土地で比較的海抜の高いところを見つけ「艋舺龍山寺」「祖師廟」「青山王宮」などの寺や廟を作りました。それらの寺や廟はすでに100年以上もの歴史を持ち、廟と廟の間には自然と商店街ができたり、人々の生活拠点へと発展し、この辺りの人々の信仰の中心ともなっていきました。

龍山寺

龍山寺 龍山寺

 「龍山寺」は、今や観光客たちも観光スポットとして訪れるほど台湾で最も有名な寺になっています。龍山寺の正面は南向きで、建物は上から見ると「回」の字のような形に作られています。中国伝統の三進四合院の宮殿式建築で、前殿、正殿、後殿と左右の護龍で構成されています。前殿は11の部屋があり、三川殿、龍門廳、虎門廳に分かれています。三川殿の前には台湾で唯一の「銅鑄蟠龍柱」があり、正面の壁は花崗岩と青斗石を合わせて作られており、壁には三國志演義と封神榜のストーリーが描かれています。

龍山寺 龍山寺
龍山寺 龍山寺

 正殿と後殿の屋根は歇山重簷式で造られ、殿内の螺旋藻井は一切釘を使用せず、斗栱を互いにはめ込んで作られており、古典的な儒教と道教の廟の造り方になっています。正殿には観世音菩薩、後殿は学問の神様である文昌帝君、安産祈願の註生娘娘、縁結びの神様月下老人など、20以上もの神を祭っており、毎日多くの参拝者が訪れ、線香やろうそくの火が絶えることなく、パワースポットとしても有名です。

龍山寺 龍山寺

 台湾の寺院は至る所に驚きがあります。目線を上げて屋根の上の龍を見れば、嘉義で有名な交趾焼で作られた焼き物を張り合わせており、他にも鳳凰や麒麟など、神話の中の霊獣たちが色彩豊かに作られ、台湾芸術の殿堂とも言えます。艋舺龍山寺は、台湾の国家二級古蹟に指定され、ここを訪れれば台湾の寺院建築の芸術を鑑賞できるだけではなく、台湾の伝統文化の趣を体験することができます。


龍山寺

艋舺清水巖祖師廟

艋舺清水巖祖師廟 艋舺清水巖祖師廟

 艋舺清水巖は道教や民間信仰から影響を受け、主に宋時代の高僧であった清水祖師、また天上聖母媽祖、關聖帝君、文昌帝君、魁星、 福德正神を祭っています。日本統治時代の明治29年(1896年)に台湾総督府は国語学校の附属学校に指定し、大正11年(1922年)には、現在の台北市立成功高校の前身となる台北州立第二中學がこの場所で創始し、その歴史が校歌の中で歌われています。

艋舺清水巖祖師廟 艋舺清水巖祖師廟

 清水祖師は中国の安渓人の守護神で、台北周辺は多くの安渓からの移民たちが開拓した土地であったため、たくさんの清水祖師廟が存在しています。台北近郊にたくさんある清水祖師廟の中でも、艋舺の清水祖師廟は最も歴史の特徴を持っている廟とも言え、安渓人は泉州三邑人、同安人、漳州人、客家人以外の第4の移民勢力として、今日の台北にも大きく影響する歴史的な抗争「頂下郊拼(1853年に起こった頂郊と下郊の抗争)」を巻き起こし、艋舺祖師廟は歴史の証言者でもあります。

艋舺清水巖祖師廟 艋舺清水巖祖師廟

 元々三殿式の建築でしたが、火災に見舞われ後殿が焼失し、現在は7間に2か所の回廊、2つ護龍の「七包三」形式の建築となりました。屋根の一番上の正脊と横に続く垂脊には交趾焼の「八仙座騎」があり、現在の建物は1867年に再建され、それ以後何度も色の塗り直しなどの修復を重ねていますが、ほとんど当時の様子を維持しており、木造建物の部分はほとんどがオリジナルの建物のままです。艋舺清水巖廟前の広場はもともと開放していましたが、長い間両隣の建物に占領され、現在は細長い通路だけが残っています。それでも、建物全体は清朝中期の台湾の廟建物の特色と芸術が残されていることから、台北で唯一の咸豐、同治時代の寺院建築を見ることができる場所となっています。2010年に台湾で大変話題を集めた映画「艋舺(モンガに散る)」の重要な撮影場所の一つでもあります。


艋舺清水巖祖師廟
  • 住所:台北市萬華區康定路81號
  • 開放時間:6:00-21:30

艋舺青山宮

艋舺青山宮 艋舺青山宮

 貴陽街に位置する艋舺青山宮は、清朝咸豐六年(1856年)に建てられ、現在では150年以上もの歴史を持っています。青山宮のある場所は台北市街の発祥地で「台北第一街」と呼ばれています。昔、漢人が淡水河に沿って接岸し、艋舺を開拓し定住して、中国大陸とこの地の2か所で貿易を始め、蕃薯(サツマイモ)を主な商品にしていたことから、ここは「蕃薯市街」と呼ばれ、台北市街の起源と言われています。

艋舺青山宮 艋舺青山宮
艋舺青山宮

 青山宮では主に中国泉州惠安人の信仰である「靈安尊王」を祭っており、「青山王」とも呼ばれています。昔話の中で靈安尊王は三國時代に孫權の武将で、張悃という名前です。彼は「張將軍」と呼ばれ、功績があり、人々からも深く敬愛されていました。張将軍が亡くなった後、惠安縣南部の「青山」に埋葬され、その後何度も彼の霊を見たという人が多く、そこで現地の人は彼を神としてあがめ、青山の近くに廟を建てて「青山王」と尊称しました。

艋舺青山宮 艋舺青山宮

 青山宮は三開間、三進兩廊式の長方形の町屋造りの建物で、殿内の壁には古代詩文の彫刻があり、青山宮の有名な特色の一つにもなっています。三層樓建築の寺院は台湾でも非常に珍しく、殿内の上方はとても精工な作りで彫刻も美しい八角形の藻井があるので、参観する際には絶対に見逃さないでくださいね。2010年に台湾で人気を集めた映画「艋舺(モンガに散る)」の暴力シーンはここで撮られたもので、龍山寺は第2次世界大戦時に破損し再建されましたが、青山宮の建物はほとんど破損がなく、文学や歴史の学者たちがよくここを訪れ研究に従事しています。また観光客たちにとっても重要な観光スポットになっています。


艋舺青山宮
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