当初、森林開発のために作られた阿里山森林鉄道(阿里山森林鐵路)は、木材運搬を主な用途とし、台湾鐵路管理局ではなく林務局の管轄に置かれました。そのため、車両の大きさやレールの設計、切符販売システムなど、全て台湾鉄路管理局の鉄道とは異なり、小さな車両に合わせ、特殊な規格の線路で運行しています。
厳密に言えば、阿里山森林鉄道のスタート地点は嘉義市から数キロ離れた北門駅なのですが、アクセスの利便性を考慮して嘉義駅に狭軌鉄道システムを敷き、路線が延長されました。
阿里山線は全長71.34km、海抜30mの嘉義駅から2216mの阿里山駅まで達しています。30m進むごとに高さは1m上昇、インドとペルーに並ぶ世界でたった3本の高山登山列車の1つです。約4時間の道中では15の駅、49のトンネル、72の橋と3つの気候帯(熱帯0〜800m、亜熱帯800〜1800m、温帯1800m以上)を通ります。
※2007年7月、蒸気機関車が週末限定で復活しました。
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阿里山森林鉄道の列車は真っ赤に塗られたディーゼル機関車。青空とのコントラスが眩しく、クリーム色と赤の車両は阿里山号特急冷房車特有のカラーです。ベルベット調の快適なシートに冷房が装備され、車両内には懐かしい音楽が流れます。小さな列車は嘉義駅を出た後、市街地と交わりながらガタゴトと前進して行きます。
嘉義北門駅には車庫があるため各種列車が止まっており、運がよければ、早朝のみ活躍している祝山線や、かつて登山速度の最高記録を打ち立てた中興号、前総統専属列車だった総統号などが見られるかもしれません。
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阿里山森林鉄道の大きな特徴としてはずせないのが、スパイラルループ線と、スイッチバック。竹崎駅を過ぎると、3重スパイラルのループ線があり、海抜743mの山頂で8の字型に回り、山を後にします。ここは阿里山森林鉄道でも工事が最も困難だった箇所なのだそうです。
スイッチバックとは、山の傾斜を登るために生み出された特殊な運行方法で、最後尾に連結されたディーゼルが客車を押し上げるかたちで登っていきます。地形に合わせてZ型にジグザグ登っていき、計3回のスイッチバック運転が行われます。 日本の箱根登山鉄道にも同様の方法が採用されています。
地図で見る スパイラルループ ※グレーの線が線路です。
地図で見る スイッチバック ※グレーの線が線路です。