大観TOP北宋書画特別展北宋汝窯特別展▼宋版図書特別展▼
「大観」は、2007年3月25日で大好評のうちに終了しました。



中国の印刷の歴史は唐の時代にはじまりました。そして、現代に通じる版型の基礎が確立し、技術も飛躍的に発展したのが宋の時代です。その意味から、宋の時代こそが出版物の歴史の真のスタート地点と言えるでしょう。宋版図書とは、宋の時代に刷られた書籍のこと。コレクターに「幻の宝」と呼ばれる宋版図書は、紙と墨へのこだわり、美しい書体、彫りの正確性が大きな特徴です。

それまでの時代、本は人の手により書き写されてきました。そのため、何度も書き写しを重ねるうちに、写し間違いなどが発生する恐れがありました。しかし宋版図書では手書きの原稿を版木に貼りつけ、直接、原稿の上から彫りこむ手法を採用しています。そのため、写し間違いの恐れがぐっと減りました。また、原書が書かれた唐や春秋時代より、比較的時代が離れていないため、原書への忠実さも高いと言われています。さらに勤勉な宋の人々のおかげで校正作業も厳格に行われたため、その正確性が高いことから文献的意義も高く、書体と彫りの美しさは書の作品かとみまごうほど。そのため、早くは明の時代から熱心なコレクターが現れるほどでした。

今回の特別展では故宮に収蔵されている200部から、選りすぐりの30部を展示しています。現存する北宋時代の作品は世界でも20部に満たないため、今回の展示は北宋のスタイルを受け継いだ南宋時代の図書が中心となります。民間の印刷所の模範となった中央政府発行の図書、自費出版の多かった士人図書、営利目的の書房図書、出版自体に功徳があるとされた仏教経典図書など4つのテーマに分類し、文献としてだけではなく、芸術品としても楽しめる宋版図書の魅力をご堪能いただけます。

 

吳璧雍 副研究員

 大観-北宋汝窯特別展の見どころとは?
宋時代の図書は、出版の歴史においても非常に意義のあるものばかりです。版型の基礎が確立した宋版図書では、現在でも使用されている中綴じ糸かがりのスタイルが定着しました。当時はあらかじめ紙に書いた書を直接版に貼り付け、その上から彫っていくというスタイルを採用していたのですが、その書体は唐の顏真卿、柳公權、歐陽訽などの有名な書家のものを参考にしました。そのため、印刷物ではありますが、書体の美しさにも定評があるのですよ。精密な彫りにもぜひ注目してみてください。
 開催準備にあたり大変だったこと、気をつけた点は?
展示品の選抜がとにかく大変でしたね。現存数が少ない物、印刷の歴史上の意義のあるもの、文献的に意義のあるもの、そして保存状態の良い物にポイントを絞り、慎重に選定しました。

 おすすめルートや鑑賞ポイントは?
展示物をご覧になっていると、画数の足りない字を発見することがあるかもしれませんね。これは彫り忘れではないんですよ。歴代皇帝の名前と同じ字は、敬意を込める意味でわざと最後の一画を残しておく、という習慣があったのです。この習慣は唐の時代から続くもので、宋の時代には特に厳しく守られていました。そのため、図書の製作時期を判別する時に、非常に役に立っているんですよ。また、刻印がいくつも押されていますが、代々の持ち主のハンコです。いかに宋版図書が人々を魅了していたか分かりますよね。

 日本人観光客へのメッセージをお願いします
今回の展示では、世界のコレクターが夢中になる宋版図書の魅力を伝えられるよう、4つのテーマで選りすぐりの30部を展示しています。詳しい解説と共にこれだけの宋版図書が一度に展示される機会はめったにありません。書画や汝窯の特別展と共にこれだけの収蔵品が鑑賞できるのは、まさに一生に一度のチャンス。文献としてだけでなく、その芸術性もぜひ鑑賞してみてください。



「爾雅」三卷三冊 「新刊校定集注杜詩」三十六卷二十四冊 「春秋公羊經傳解詁」十二卷六冊 「菩薩瓔珞本業經」二卷二冊

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旅々台北 【 台北遊透隊 】 調査報告書 No.014 「國立故宮博物院徹底攻略ガイド2006-2007」
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