
| 宋時代の図書は、出版の歴史においても非常に意義のあるものばかりです。版型の基礎が確立した宋版図書では、現在でも使用されている中綴じ糸かがりのスタイルが定着しました。当時はあらかじめ紙に書いた書を直接版に貼り付け、その上から彫っていくというスタイルを採用していたのですが、その書体は唐の顏真卿、柳公權、歐陽訽などの有名な書家のものを参考にしました。そのため、印刷物ではありますが、書体の美しさにも定評があるのですよ。精密な彫りにもぜひ注目してみてください。 |
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| 展示品の選抜がとにかく大変でしたね。現存数が少ない物、印刷の歴史上の意義のあるもの、文献的に意義のあるもの、そして保存状態の良い物にポイントを絞り、慎重に選定しました。 |
| 展示物をご覧になっていると、画数の足りない字を発見することがあるかもしれませんね。これは彫り忘れではないんですよ。歴代皇帝の名前と同じ字は、敬意を込める意味でわざと最後の一画を残しておく、という習慣があったのです。この習慣は唐の時代から続くもので、宋の時代には特に厳しく守られていました。そのため、図書の製作時期を判別する時に、非常に役に立っているんですよ。また、刻印がいくつも押されていますが、代々の持ち主のハンコです。いかに宋版図書が人々を魅了していたか分かりますよね。 |
| 今回の展示では、世界のコレクターが夢中になる宋版図書の魅力を伝えられるよう、4つのテーマで選りすぐりの30部を展示しています。詳しい解説と共にこれだけの宋版図書が一度に展示される機会はめったにありません。書画や汝窯の特別展と共にこれだけの収蔵品が鑑賞できるのは、まさに一生に一度のチャンス。文献としてだけでなく、その芸術性もぜひ鑑賞してみてください。 |
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