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「大観」は、2007年3月25日で大好評のうちに終了しました。




時代 北宋
展示場所 1F特展展示室
北宋汝窯青瓷奉華紙槌瓶

すっと首が伸びた美しい形の「北宋汝窯青瓷奉華紙槌瓶」の底には、汝窯特有の小さなゴマ粒のような点が5個、それに詩文と「奉華」という2文字が刻まれています。この詩文は、汝窯の魅力にのめり込み、熱心にコレクションと研究に励んでいた清の乾隆帝(1736-1796)が1778年に刻ませたものです。

詩文の左側に刻まれている「奉華」という2文字は、南宋の高宗の寵妃であった劉貴妃が住む宮殿名「奉華堂」が由来で、奉華堂ご用達用の器物として焼かれた証だと推測されていました。しかしこの「奉華」の2文字が、乾隆帝が刻ませた詩文を避ける形で左側に刻まれていることから、器の製作時ではなく後世に刻まれたという説が有力です。

「北宋汝窯青瓷奉華紙槌瓶」の優雅な美しい形は、当時宮廷でもてはやされていたイスラム圏のガラス細工を模倣したものだと言われ、東西の交流があったことも示しています。





時代 北宋
展示場所 1F特展展示室
北宋汝窯青瓷膽瓶

北宋時代の青磁に良く見受けられるポピュラーな形です。底には釉がかけられていない丸い部分があり、釉の代わりに褐色の色づけがほどこされています。さらにその中央には土色が露出している部分がありますが、窯焼きの時の支えの痕ではないかと言われています。

1775年に乾隆帝が刻ませた詩文が、丸い褐色部分を取り囲むように入っているのですが、「通體純青纈細紋」と詠まれている通り、底にも汝窯特有の細かなひび割れが入っているのを見ることができます。

口と底の部分には、銅釦(錫と鉛の合金)で縁取りが施されています。河南の寶豐清涼寺(汝窯の所在地)から「天青釉撇口瓶」と呼ばれる、本作品とほぼ同じデザインで、かつ首が長い器が出土しました。そのため、本作品も長かった首が破損し、清の時代に銅釦で縁取りされたのでは?と推測されています。





時代 北宋
展示場所 1F特展展示室
北宋汝窯青瓷圓洗

全面に細かくめぐらされたひび割れ模様が特徴の本作品は、底に5つの焼跡と1789年に乾隆帝が刻ませた詩文が円形状に入っています。中央には「甲」と刻まれていますが、これは器物を選別する際に使われた、優良品を示す識別文字です。

詩文には「甲字明鐫器底心,撫之薜暴手中侵」とあります。この作品は一部が破損したり、縁に黒い陥没があったりもしますが、ひび割れ模様をはじめとするトータルな美しさが、それらの欠点を補っても余りあります。そのため「甲」がつけられたのでしょう。乾隆帝が作品の細かな部分に注意を払いつつも、全体的な美しさに心を奪われたことが分かる詩文となっています。





時代 北宋
展示場所 1F特展展示室
北宋汝窯青瓷橢圓洗

上から見ると綺麗な楕円を描く、優雅な形の本作品。器の縁が薄くなっているのが特徴です。平底には丸く陥没した箇所があり、そこにはゴマ粒大の焼跡が3ヶ所残っています。器の中部にはうっすらと見える花の文様があり、文様を施した後に釉がかけられたのではと言われています。汝窯の器は形により盤、碟、碗、溫碗、洗、瓶、尊、水仙盆と分類されますが、「洗」で内部に図案が施されているものは本作品が唯一です。

本作品の装飾方法やサイズは、イギリスのPercival David Foundation of Chinese Art(パーシバル・デイヴィッド中国美術財団)が所有している「汝窯粉青橢圓小洗」と非常に似ています。汝窯に関する清の時代の文献「燔功彰色」によると、「汝窯舟形筆洗」という筆洗い用器として図と共に解説されているのですが、その図では器の縁が金色に縁取られて保護されているのが分かります。このことから「燔功彰色」に記録されているのは、故宮に収蔵されている本作品ではなく、財団所有の「汝窯粉青橢圓小洗」だということが判明しました。





時代 北宋
展示場所 1F特展展示室
北宋汝窯青瓷無紋橢圓水仙盆

世界で唯一、ほんの少しの開片(ひび割れ)も入っていない汝窯磁器です。しっとりとした青と滑らかな輝きを放つ本作品は、底に清の乾隆帝が刻ませた詩文が入り、雲状の足が4つついています。

底の詩文と6つの小さなゴマ粒大の焼跡以外は、完全に釉にくるまれているのが特徴です。古い文献「格古要論」では「有蟹爪紋者真,無紋者尤好(汝窯は蟹爪紋と呼ばれるひび割れが有るものがホンモノだが、紋の無いものは逸品である)」と記されていますが、本作品は、まさに完全にひび割れの入っていない稀有なものです。

底に刻まれた詩文によると、この器は乾隆帝の愛犬の食器として使われていたそうですが、実際は愛猫用だったとか。どちらにしろ、乾隆帝のペットに対する愛情の強さがうかがいしれる詩文です。





時代 北宋
展示場所 1F特展展示室
北宋汝窯青瓷蓮花式碗

10枚の花びらが開いた、その優美な姿で汝窯作品の代表として知られている作品です。しっとりと濡れたような輝きを放つ美しいスカイブルーと細かく入ったひび割れ、そして見る者を魅了する洗練されたデザインが特徴となっています。このデザインの汝窯の器は、世界でもこの作品だけという貴重なものです。

本作品はお酒をお燗するための器で、唐の晩期から宋代にかけてよく使われました。執壺(急須のようなもの)と組になった金銀器を、模倣して作られたものと推測されています。底には5つのゴマ粒大の焼跡があり、それ以外はすべて釉で綺麗に覆われています。花弁のような器の縁は端にいくほど薄くなり、作品に繊細さを与えています。





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旅々台北 【 台北遊透隊 】 調査報告書 No.014 「國立故宮博物院徹底攻略ガイド2006-2007」
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