
| 作者名 |
蘇軾(蘇東坡)(1036-1101) |
| 時代 |
宋(約1082年) |
| 展示場所 |
2F書画展示室 |
| 展示期間 |
A |
| 形式 |
巻物 |
| サイズ |
34.2 × 199.5 cm |
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蘇軾(1036~1101)は、北宋時代の書家であるばかりでなく、政治家、詩人としても活躍していました。詩や書の世界では東坡肉(トンポーロー/豚の角煮)の由来となった「蘇東坡」の名で親しまれています。書の世界では、蔡襄、黄庭堅、米芾と並び宋の四大家の一人として知られています。政治家としては博学ですが中央と対立する派のため、幾度も左遷されるという波乱万丈の人生を送りました。彼の号「東坡」は、左遷された先の荒れた土地を自ら開拓し「東坡」と名付けたことにちなみます。
この寒食帖は、黄州へ流罪となった時期に書かれたもので、彼の感情と共に自在に変わる字のリズムや文字の大小、行間の秩序などに、彼の人生に対する悲哀と憤り、やるせなさが見事に表された作品です。文字の大きさが揃い、字間も均等に取られ、情緒の安定した第一行から見て行くと、徐々に時に大きく、時に小さく、字間や字体も爆発する感情に伴い次々とリズムを刻み変化していきます。蘇軾の書は、自由自在に字の流れやリズム、行間を操り、情緒を見事に表したものばかりですが、この寒食詩は中でも秀逸。何百年に一枚出るか出ないかの逸品として絶賛されている必見の書です。
また寒食帖の巻末には、長い余白が取られており、「500年後の人が跋(後書き)を記すことを望む」と言いのこしていたとか。それから18年後の1100年に、同じく宋の四大家の一人として有名な黄庭堅がこの巻末の余白に跋文を加えました。これにより一つの巻物上に四大家の二人の書が揃うこととなり、この寒食帖はより貴重な書として、「天下第一の書」として伝えられるようになったのです。
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