もともとこの鐘の楽器は、長い取っ手部分を持ちベルを鳴らすように口の部分を上に向けて鳴らされていましたが、西周の時代になると、よく現在の美術館で見受けられる上から吊るす「甬鐘」形式に変化してきました。
他の故宮3大青銅器と同じく、この宗周鐘にも122文字の銘文が刻まれており、脂、が南夷、東夷の征伐に成功したことが記されています。一番目に付く装飾は本体の両面に突き出ている「長形乳丁紋」と言われる36本の角のようなもの。一風変わったこの装飾に皆目を惹かれます。
気になる楽器としての音は、重みのある厳粛な雰囲気の音です。
| 作品名(全名) |
宗周鐘 |
| 作者名 |
(不明) |
| 年代 |
西周晩期 |
| 選定理由 |
この鐘は宗廟の祭祀の際に用いられ、幸福、長寿、天下の安泰が祈られました。西周時代を研究する際の最も重要な文献として、また歴史的価値以外にも中国の古文文学と書道の面からも重要な文献とみなされています。
また銘文は、冊命、訓話、記功、契約、法令、賀詞などをテーマにしており、古代歴史を知る手がかりとなっています。 |
|