清朝の宮廷にはたくさんの工藝師や彫刻師が仕え、宮廷のために数多くの芸術品や精巧な彫刻品の玩具などを生み出したため、彫刻藝術は清朝時代に全盛を極めました。清聖祖は宮中に特別に象牙彫刻部を設けたほどで、清朝の彫刻に対する情熱がうかがわれます。
この雕象牙龍舟は、非常に小さい和風の容器の中に精巧な象牙彫刻で船を削り出したものです。虫眼鏡で拡大してよく観察してみると、単に一つ一つの輪郭を削り出してあるだけでなく、先頭から船尾にかけての龍の彫刻もさらに細かく生き生きと描写してあり、改めて彫刻師の腕の素晴らしさに驚くほかありません。
| 作品名(全名) |
雕象牙龍舟<蒔繪鶏盒> |
| 作者名 |
(不明) |
| 年代 |
清前―中期 |
| 選定理由 |
この彫刻の素晴らしさは、恐るべき彫刻師の腕の良さだけではなく、その工匠の作品にかける情熱が感じられ感動を呼び起こすという点ではないでしょうか。これだけ小さな彫刻ですが、なんとこの船の窓は開閉が出来るようになっているのです。工匠のこだわりを感じられます。
科学技術の進歩していなかった時代に作られたものですが、21世紀に鑑賞しても充分にその素晴らしさを堪能できる藝術品です。 |
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