宋代の青磁においては、国営の陶磁器製造所の中でも、汝窯の作品が最高の栄誉を勝ち得ています。当時は釉色とデザインが、特に重視されていました。 この作品は汝窯で焼かれた磁器で、淡く優雅な単一色系(青色)で磁器の周りを覆い、釉薬の表面にひび模様が出ているのがはっきり確認できます。 シンプルな10枚の花弁が、作品にモダンな印象を与えています。
この作品は、赤・黄・緑・紫・藍など10種類の、人々に愛される温かく愉快な色を用い、精巧な油彩が施されています。杯の形は、傑作と言われるものの多い、当時流行の形をしています。 この花鳥柄は、高温で焼かれた釉の上に文様を描き、さらに低温で焼き出す「闘彩」という技法が用いられています。「闘彩」は15世紀末頃をピークとし、成化窯の象徴とも言えます。
この作品は明の時代の陶器で、複雑かつ順序よく精密に描かれた花の文様によって全体が覆われています。そしてそれは表面だけでなく、内側にも同様の文様が描かれ、どちらから見ても同じ文様しか見えないようになっています。 一色しか使わないのはその時期ではそう多くなく、当時の皇帝の好みに合わせて高級感を強調したものと思われます。