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國立故宮博物院徹底攻略ガイド2006-2007:日本語公式ガイドホームページ
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書


この書の作者である蘇軾(1036〜1101)は四川省出身。字は子瞻、号は東坡。芸術の世界では、蘇東坡の名の方が有名ですね。北宋の政治家でしたが文学を通じ朝廷を風刺した罪で、二度も流罪されてしまったりと波乱の人生を送りました。

彼の政治家としの人生は浮き沈みが激しく、苦しみの方が多いと言われるほどでしたが、詩、書をたしなみ、芸術家としては不屈の地位を築き上げました。この寒食帖には、作者自身の人生に対する憤りと悲しみ、そして未来に対する失望が表されており、見る者の心を打ってやみません。

作品名(全名) 寒食帖
作者名 蘇軾(蘇東坡)
年代 宋 1082年

選定理由
書の世界では、蘇東坡の字はお手本中のお手本として絶賛されています。自由自在に字のリズムや流れ、行間を操り、彼の情緒が見事に現されている作品ばかりなのです。この寒食詩は、彼の作品の中でも最高の出来栄えと賞賛されています。

字の大小によって、作者の悲しみに満ちた心情が、見事なまでに表現されており、百年に一枚、出るか出ないかの絶品として高く評価されている必見の作品です。


唐の時代の僧侶、懐素は幼い頃から仏門に入りましたが、性格は実に大胆で粗放。お酒も大好きで、よく酔っ払っては書を書き散らしていたとのこと。しかし、その思いのままに書き殴った書が、当時の垂涎の的となり人々は争ってその作品を求めたそうです。

懐素の一見豪放な、しかし謹厳な書法に裏づけられた草書の一種、「狂草」書法は、大文豪である李白もこれぞ精妙と称えたそう。この「自敘帖」は、名士から送られた詩と序を「狂草」で書きづつった逸品中の逸品です。

作品名(全名) 自敘帖
作者名 懷素
年代 唐 725〜785年

選定理由
「狂草」の特徴は、その自由奔放さ。この作品にはその特徴がはっきりと表れており、筆跡は軽く、重く、細い筆が思いのままに紙の上を走り去った様が、明確に読み取れます。一定の筆法を守りながらも、暴風雨のような力強く荒々しい熱情が感じられる、草書芸術の極致といえる作品なのです。


この作品は双鈎郭填という書法が採用されています。双鈎郭填とは、透明あるいは半透明の紙で原作を覆い、先ずは双鈎字の輪郭を、そして遂一筆で墨を入れていく方法。硬黄紙が使用されており、三封の短い手紙で構成されています。

一封目の「平安帖」は、行書と草書を組み合わせて書かれています。一方、第二封の「何如帖」と第三封の「奉橘帖」は行書で書かれています。この三封の中では特に「平安帖」の筆の動きがダイナミックであり、さまざまな技法が凝らされています。逆に「奉橘帖」は抑えの効いた筆の動きですが、変化に富んでいることは同様。このため「何如帖」が比較的落ち着いた作風となっています。

作品名(全名) 平安,何如,奉橘三帖 卷
作者名 王羲之
年代

選定理由
「書」は中国が誇る文化であり、文字を書いて残すということだけを目的としているのではなく、芸術の極みと言えましょう。

この作品の作者である王羲之は、書道の大家であり、また革命家でもあります。後の世への影響は非常に大きく、「草書の聖人」と賞賛されています。彼の作品の中でもこれらの書は突出しており、王羲之が創造した優雅な風格を持つ筆の動きが存分に味わえます。


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