太魯閣國家公園 みどころ

長春祠 入口から約2km


 長春祠は1958年に中橫公路の開拓を記念して、また開拓の際に失われたたくさんの犠牲者を弔うために建てられました。

 長春祠の下方には山壁から湧き出る小さな滝「長春瀑布」があります。唐の時代の建築様式の建物に長年流れ続ける滝はまるで山水画のようです。

 ここへきたら犠牲者を弔い、山や川の美しさをまた建物の素晴らしさを観賞しましょう。

※長春祠は中橫公路から少し外れた地点にあり、周辺の道路は一方通行になっています。


燕子口 入口から約9km


旧道には車の乗り入れも可能。

 燕子口は、山壁に多数の穴があり、ツバメたちが飛び回っていることから名づけられました。地下水が豊富だったころ、岩の裂け目から水が溢れ出し、侵食して「溶穴」と呼ばれるこのような穴ができました。大雨の時には水が穴から吹き出る「湧泉」となります。

 「溶穴」のほかに渓流の水によって浸食された「壺穴」もあります。渦巻きのように渓流が流れ、岩肌を侵食し、長い時間をかけて壷状に穴が開けられました。

 この2種類の穴を見分けるには、水の流れに向かってあいているのが壷穴、流れに沿って下向きに開いているのが溶穴です。

 燕子口の北西部に目に飛び込んでくるのは、「錐麓斷崖」と呼ばれる一枚の大きな大理石の壁で、幅1200m、高さ1100mにも及びます。その南側には福磯断崖があり、燕子口から九曲洞の区間の風景には圧倒されます。太魯閣は台湾のグランドキャニオンの異名がありますが、規模こそ小さいものの身近にこの風景に接すると、決して誇張ではないことを感じます。そしてなにより、このような地形のところに車道を通したことに驚かされます。

※燕子口は新しいトンネル区間と旧道に分かれていて、景色が良いのは旧道です。旧道は東から西への一方通行となっていて、車も通れます。


溶穴


新道


錐麓斷崖の一部が見える。

錐麓隧道

燕子口から九曲洞までの区間

燕子口から九曲洞までの区間

九曲洞 入口から約12km


トンネル開通まではここが車道だった。

 九曲洞は太魯閣峽谷で一番のみどころです。10年余り前に平行してトンネルが完成するまでは、観光バスは必ずこの付近に停車し、お客は下車してその美しい景色を眺めていました。現在では新しいトンネルが開通したので、旧道は歩道として整備されています。

 九曲洞歩道の全長は1,300mで徒歩約30分の道のりになります。写真を見ると、岩の塊の中ほどに小さい穴が連続して開いているように見えますが、これが九曲洞歩道です。かつてここが車道だったころは、陽の光が届かないため、ヘッドライトの点灯が義務付けられていました。

 この歩道の脇には高い崖やたくさんのトンネルがあり、頻繁に落石があるため安全に注意しながら歩く必要があります。歩道の入り口ではヘルメットが貸し出されて(無料)いるので、必ず着用してください。

 歩道の途中には「鯉躍龍門」と呼ばれる有名なスポットがあります。大理石の山壁から切り出された小さな渓谷で流れに逆らって泳ぐ大きな鯉のように見えることからこの名前がつきました。ここが長い年月をかけてこのような形に成形された大理石の渓谷であることがわかります。

 また、歩道にはたくさんの文字が記されています。その1つの「九曲蟠龍」は九曲洞を代表するスポットです。自然以外にもいろいろな見所がある場所です。



ヘルメットの貸出



鯉躍龍門

九曲蟠龍

慈母橋・合流・綠水 入口から約14km


下が現在の車道、上が合歡越嶺古道。

 1959年に建てられた慈母橋は前総統の蔣經國によって名づけられた橋です。この橋は1990年に台風による洪水で流されてしまいましたが、観光や交通に重要なことから、新たに橋が架けられました。

 新しい慈母橋は以前のものより幅広く、長くなり、白い石の手すりが設けられました。さらに橋の両端には一対の狛犬が置かれています。

 この慈母橋のあるあたりを「合流」といいます。慈母橋の下では太平洋に流れ出る立霧渓とに北から荖西渓が合流しています。

 また、ここから東に向かって「合歡越嶺古道」の一部である錐麓古道(現在は立ち入り禁止)が現在の車道に沿うように伸びています。1914年からの「太魯閣戦役」で日本軍は太魯閣平定作戦を開始ましたが、合歡越嶺古道はその作戦遂行のための道路として整備が進み、1935年3月に太魯閣と南投県の霧社間が開通したものです。

 合流から1.5kmほど西に進むと、綠水に着きます。綠水にある綠水歩道も合歡越嶺古道の一部分で、ここでは誰もが歩けるように緩やかな歩道となっています。歩道を歩く際は渓谷を眺めたり、自生する植物や地形を見ることができます。リラックスしてのんびりと歩くことができますよ。

 またここには綠水販売部という施設があり、売店や食堂、トイレが整備されています。綠水から天祥までは約2kmです。

※公園内には古道、登山道、歩道などたくさんの道があります。美しい景色を眺めたり、登山をするには最適の場所です。なお公園内には多くの古蹟や自然生態保全区域があち、一部の歩道やスポットへ入る場合は事前に許可が必要となるところがあります。


慈母橋

合歡越嶺古道(上)

綠水販売部

綠水販売部


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