こだわりチマキを食べつくせ!


 端午節の必須アイテム、「チマキ」。日本の甘いチマキとは違い、がっつり栄養満点!具だくさん!の台湾肉チマキファンの方は多いはず。そんなチマキが飛び交うのがこの季節。端午節が近づくと、市場には笹の葉や干しシイタケ、栗に干し貝柱、ピーナッツなど、チマキ作りの材料をいそいそと買い求める台湾人ママの姿が。有名ホテルやレストラン、食品メーカーでも、一流シェフが腕を振るった自慢の新作チマキを続々と発表するのです。

 そのこだわりぶりは十人十色。具材を入れたもち米を、竹の葉で包んで蒸すというシンプルな調理法ゆえに現れる、つくり手のこだわりをとくとご覧あれ!

端午節とは
 端午節は旧暦の5月5日、古代中国は楚の偉大な詩人、屈原を記念する節句のこと。中華民族の三大節の一つで、台湾では毎年祭日となり、会社も学校もお休みになります。端午節には、台湾各地でドラゴンボートレースが開催され、チマキを食べるのが習わしとなっています。今年は6月22日が端午節にあたります。

どうしてチマキとドラゴンボートなの?
 楚(?〜紀元前223年)の国王の側近、屈原は、中国史上第一とも謳われた詩人で民衆からも慕われる好人物でした。秦の国に脅威を感じていた屈原は、斉と同盟を結び秦に抵抗してはどうかと国王に進言しましたが、国王は忠告を聞かず、しかも屈原を国から追放してしまいます。

 その後、紀元前278年に、楚は秦に併合されることになり、それを知った屈原は、憂国のあまり河に身を投じてしまいました。その日が5月5日だったのです。これを聞いた楚の人々は、河に駆けつけ競うように舟を出し、屈原の身を探しましたが見つかりませんでした。この時、人々は敬愛する屈原の体が魚に食べられないように、また屈原を弔うためにチマキを河に投げ入れたといいます。これらのチマキと舟が、チマキとドラゴンボートの由来となったのです。

台湾チマキと広東チマキ
 一口にチマキといっても、所変わればチマキも変わる。大きくは台湾チマキ、北平チマキ、広東チマキ、湖州チマキなどに分けられるのですが、台湾でお目にかかれるのは台湾チマキと広東チマキ。さてこれらの特徴は?
台湾チマキ

 台湾チマキを代表する肉チマキは、竹の葉もしくは笹、葦の葉で包まれた三角形の形。醤油ベースの味付けで、中の具は、豚の角煮、塩漬け卵、シイタケ、干し大根、ピーナツ、干しエビ、栗、ギンナンなど香り高い乾物がたっぷり。

 北部と南部では調理法が違い、味も対照的。台北などの北部チマキは初めに具と米すべてを調理してから蒸すため、味が濃いめで歯ごたえのあるもちもち感が楽しめます。一方、台南、高雄などの南部チマキは、材料を葉に包んでそのまま煮るため、食感は柔らかく、よりお餅に近い感じ。具にピーナッツをふんだんに使用してあり、味は薄めで別にタレをつけていただきます。

 また日本のように、あんこが入った甘いチマキもありますよ(形は三角ですが)。また、最近は、アイディア満載のデザート系?!チマキも登場しています。

広東チマキ

チマキの中では一番の大きさを誇る広東チマキ。大きな蓮の葉に包まれているチマキは、12〜13センチ四方の四角で、見た目も重さもインパクト大。もち米の中には、豚肉、鴨肉、鶏肉といった肉系を中心とした具がたっぷりと入っているのが特徴。たっぷりと時間をかけて煮て、さらに蒸してあるので、柔らかくもっちりとしています。



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