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|コミケレポート|コスプレ図鑑プレゼント
◆日時:2004年1月31日(土)2月1日(日)
◆場所:台湾大学総合体育館

 2004年1月31日〜2月1日、台湾大学総合体育館で「同人誌展示即売会」(コミックマーケット通称コミケ)が行われているという情報を聞き、日本のコミケには何度か行ったことがある私は、日本と台湾の違いがどんなものか、わくわくしながら行ってまいりました。

 と、いきなり同人誌とかコミケとか言われても意味がわからない人がたくさんいると思いますので、少し説明を。ここでいう同人誌とは、アニメやマンガ・小説・ゲーム・映画のパロディなどを自費出版した本のこと。また最近では、オリジナルの創作物も多くみられます。


 同人誌を作ったり、グッズを作ったりと、そういう同人活動を行っているサークルが集い、自分たちが作った創作物を披露する場が同人誌展示即売会(コミックマーケット)なのです。もちろん同人誌即売会のメッカは日本ですが、その波は海外へも広がりつつあります。ちなみに「同人誌」という言葉は、台湾でもそのままの字で使われています。
●会場までの道のり

 会場の台湾大学総合体育館へは、MRTの「公館」が最寄の駅です。駅に降り立つと、すでに駅構内にはコスプレで座り込んでる人が。そして、会場までの道には、そこかしこにコスプレした人や、イベントのパンフを持った人の流れがあり、どうやら彼らについていけば会場にたどり着けるようです。

 さて会場の台湾大学総合体育館へ着きました。ここの1Fと3Fで別の会社がそれぞれ主催するコミケが行われています。1Fでは「コミックワールド台湾(CWT)」、3Fでは「Fancy Frontier」という名前のコミケが行われています。どちらも「オールジャンル」のコミケで、入場料は150元です。

※「オールジャンル」・・・参加サークルの活動ジャンルを問わない種類のコミケ。逆に活動ジャンルを限定したイベントもあり、規模は小さくなりますが、こちらはかなりコアなファンが集まります。
●コミックワールド台湾(CWT)

 まずは1Fで行われていた「コミックワールド台湾(CWT)」というイベントに行ってみることに。

 スペース数は300ほどと、日本の大都市で行われるコミケに比べると規模は小さいですが、まあ1日で見て周るにはちょうど良いサイズです。会場前の広場ではコスプレした方々が、カメラ小僧たちに囲まれての写真撮影が行われていました。

 ほうほう、なるほどと眺めていると、眼光鋭い白髪のレイヤーさんが現れました。む、あれはなんだ?と思っているとあっちにも同じようなお方が。化粧もなにかすごく中華な雰囲気です。そして、我々がカメラを向けると、すかさず決めのポーズ。あとでわかるのですが、どうやらこれは「布袋戯(プータイシ)」という中国の伝統芸能の人形劇のキャラのようで、その「布袋戯」がここ台湾では大人気のようです。これは、台湾独自のコスプレらしく、日本との大きな違いをさっそく見つけてしまいました。


 会場前の撮影もほどほどに、中に入ってとりあえず一回り。来る前は、日本の漫画やアニメを題材にした同人誌が多いのかと思っていたのですが、実際は会場の多くのサークルが前述の「布袋戯」を取り扱ったものでした。他には、「映画(最近公開された流行ってるもの、ロードオブザリングとか)」「ネットゲーム(台湾ではネットゲームが大変盛んです)」「少年ジャンプなどの少年漫画系(テニスの王子様など)」「アイドル系」などなど、小規模ながら雑多なジャンルがひしめいていました。ちなみに、同人誌の相場は150〜200元程度と、なかなかお手ごろな価格設定でした。

 今回は会場の一角に、「布袋戯」の木偶を展示しているコーナーがあり(さすがに触れないけど写真撮影はOK)、本物の木偶を見て「あー、さっきのコスプレはこれだったのか!」と、ここでようやく納得。「布袋戯」のサークルが多かったのも、もしかするとこの「木偶展示」のせいだったのかもしれません。

 会場の外のみならず、会場内でも「布袋戯」のコスプレの方たちが普通に歩いていて、その容積3割り増しくらいの迫力で同人誌を見て回っていました。

※「布袋戯」・・・中国伝統芸能の人形劇で、現在は中国から伝わってきた当時の伝統的なものではなく、台湾独自の解釈などを加えたストーリーのものがテレビやDVDなどで扱われているようです。
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●Fancy Frontier(開拓動漫祭)

 そして翌日、3Fで行われている「Fancy Frontier(開拓動漫祭)」というもう一つのイベントへ。

 開場は、午前10時30分。すこし余裕をもって10時ごろに会場に着いたのですが、すでに開場を待つ長蛇の列が。日本でも開場前は、お目当てのサークルへできるだけ早く向かうために行列が出来るのですが、それはどうやら台湾でも同じようです。

 やはりもっと早く来るべきだったなどと思いながら、券売所にて入場券を購入。150元で31日と2月1日の入場券とパンフレットやペーパーなどが一緒です。それらが入った紙袋を握り締めながら列の最後尾へ。紙袋の中に入っているパンフレットやペーパーなどをしげしげと眺めながら(中国語がわからないので雰囲気で)、開場の時間を待つことに。いよいよ開場の時間になり列が進み、入り口のモギリのお兄さんに当日の入場券の半券を渡すと、手の甲にポンとハンコを押してくれました。これが、ここの通行手形のようです。

 会場の総合体育館3Fはアリーナになっていて、まわりの観客席ではコスプレの撮影がさかんに行われていました。会場内の巨大スクリーンには人気の日本のアニメ(テニスの王子様、ガンダムSEEDなど)が流れていましたが、会場が明るかったせいでほとんど見えませんでした。

 いろいろ見て回っていると、なにやら日本語が聞こえてくるサークルが。なんと、日本から参加しているサークルもあり、日本の同人誌を販売したり、日本のコミケ情報を発信していたりと、様々な交流活動をしているようです。「海外の人が日本のコミケに来る」というのは以前から知っていたのですが、逆もやはりあるのかとビックリしてしまいました。


 こちらのイベントの参加サークル数は、1Fのものと同程度でしたが、こちらは企業ブースなども出ていて、会場の雰囲気もすこし違います。企業ブースでは、日本のゲームやグッズ・書籍(お値段は日本で買うより割高でした)が売られていたり、コミケ会場ではおなじみのスクリーントーンなどの漫画用の画材なども売られていました。さらに、コスプレを撮影する専用のスタジオ(有料)なども用意されており、なかなか本格的です。

 他には、日本からプロの作家を迎えての座談会なども企画されており、日本作品の台湾での人気のほどがうかがえました。
●まとめ

 同じ日に同じ建物で2つの主催会社がイベントを行っており、全体としては700サークルほどのイベントとして楽しめました。お客さんもサークル活動している方も年代的にはかなり若く、中・高校生から大学生くらいまでが主な年代のようです。

 まだまだ、日本ほどの盛り上がりはありませんでしたが、「布袋戯」など台湾独自のジャンルも見られ、これから台湾のコミケがどうなっていくか楽しみです。他にも気になるものがいろいろとあった今回の取材、次は個人的に見に行こうと心に決めて会場を後にしました。
おまけ: 台湾コスプレ図鑑