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さて、銀座で目にしたあの美しいブレスレットの、作家はどこにいるのでしょう。「夢想家石板屋」前や、民宿が集まったエリアに、アクセサリを並べたお店が数軒ありますが、いずれも小さなビーズを使った商品がメイン。ルカイ族のおばあさんが、ビーズのネックレスを造る神業スピードに見とれつつも、目はどうしてもトンボ玉を探してしまいます。
トンボ玉の工房は、より多くの人に作品を見てもらえるよう、一般観光客にも開放されている三地門に移動、そこで販売も行っているとのこと。なるほどと納得し、ここでは霧台の紀念としてビーズのネックレスを購入。するとサービスとして、手作りの花輪を頭にかぶせてくれて、大感激!この花輪はドライフラワーにして、今でも自宅に飾ってあります。
日もかげってきましたし、そろそろ霧台の村とはお別れです。紅葉が美しい滝や、焼き豚の屋台、愛玉ゼリーの手作り教室を経由して、バスは一路下界へ。三地門に到着すると周囲は真っ暗。その中で「沙滔瑠璃芸術」工房の温かい光が、私たちを迎えてくれました。広い店内の半分が工房、半分が展示室兼ショップとなっており、工房で働く作家の様子を見学したり、色とりどりのトンボ玉を使ったオリジナル・アクセサリーを自分で作ることもできます。
商品はキーホルダーやピアスといった、数百元の手ごろなものから、眺めるだけでため息ものの芸術作品まで幅広い品揃え。中国結びの組紐と合わせたストラップなぞ、日本へのお土産にも喜ばれそうです。いずれも手作りの一点ものばかりで、トンボ玉の一個一個が違った表情を見せています。
ルカイ族のトンボ玉は、その昔、お姫様が流した涙が固まったものと伝えられており、魔力を持つお守りとして珍重されています。現在でも伝統にそったデザインが主であり、それぞれ独自のパワーを秘めているとのこと。黄色、緑など色が組み合わさった「土地之珠」は富と権力をもたらし、眼球のような「眼精之珠」は事故などから身を守ってくれ、左右対称の羽が開いたような「孔雀之玉」は、心に平安をもたらしてくれる等々。トンボ玉のデザインには、同じ三地門に住むパイワン族の言い伝えも組み込まれていて、お守りとして効力は、ますますパワーアップしているそうですよ。

自分の願い事をかなえてくれそうなトンボ玉を身に付けると良いですよ、とお店のオーナーが薦めてくれましたが、欲張りな私は、いろいろなデザインのトンボ玉が並んだブレスレットと、ネックレスを購入。これで開運効果はばっちりのはず!?黒やグレーの服に合わせると、トンボ玉の鮮やかな色の組み合わせが引き立ち、また、肌をきれいに見せてくれる効果があるみたいですよ。
伝統と神への祈りを大切にするルカイ族は、毎年8月15日に大規模な収穫祭を行います。その年の穀物の実りを神に感謝する祭りで、昔は40日という長期に渡って開催されたのだとか。当日は頭目が祭主となり、神に感謝を捧げる踊りや、石板の上で餅を焼いて来年の収穫を占う儀式などが奉納されるそう。また、三本の長い竹を組み合わせただけのブランコは、怖さ、スケール共に必見だとか。次回はぜひ、このお祭りのシーズンに村を訪ねたいと思います。

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