(レポーター:松本先生、写真:鄭先生)

 これまで、行きたい行きたいと思いながらなかなか機会のなかった基隆。今回やっと、「バイク小僧の台湾紀行」でお馴染みのADIA(鄭先生)と一緒に来ることが出来ました。とはいえ、基隆市は台北市からバスでも鉄道でも約40〜50分程度の、小旅行とも言えないほどの近距離(タクシーだと30分で着くことも)。アジア有数の貿易港でありながら、日本統治時代の名残の町並みが、台北とはまた違った雰囲気をかもし出しています。

 そして基隆といえば、そう、やっぱり夜市。一般的には基隆夜市と言われますが、地元では「廟口小吃」とか「鶏籠廟口小吃美食街」と言うのだそうです。ま、名前はともかく、台湾人だけでなく日本人も大好きな台湾の夜市には違いなく、今日も平日だというのに人であふれかえっています。

 「廟口小吃」は基隆駅からすぐのところ。港を駆け上がってくる潮風の爽やかさを肌で感じながら、賑やかな街並みを歩くこと約10分。歩行者天国の入口に「鶏籠廟口小吃美食街・歓迎光臨」の文字が見えてくればもう到着です。

 廟口小吃は、1873年に建立された尊済宮の参拝客を見込んだ移動式屋台が、次第に門前へ集まりはじめ、人口の増加に伴ってどんどん拡大し、現在のような規模になった屋台街。尊済宮を中心に約70店の屋台が軒を連ね、300種類以上の小吃(軽食や簡単な料理、おやつなどの総称)を対面販売しています。

 ここまでは、まぁよくある台湾夜市の概要なのですが、廟口小吃は、他の夜市とはなんだか雰囲気が違うのです。確かに、屋台とはいえ一軒一軒、きちんとしたブースで区切られていますが、これは台北市の士林夜市の美食街なども同じこと。しばらくの間、何が違うのだろうかと悩んでいたのですが、歩いているうちにハタと気が付きました。この夜市には清潔感があるのです。

 ツアーなどで夜市に案内される際、多くのガイドさんから、「お腹を壊すといけませんから、あまり屋台の料理を飲み食いしないでくださいね」と注意されるように、一般的に屋台は衛生状態があまりよくないとされているのですが、ここではそのイメージを払拭しようという取り組みがされていました。

 まず、屋台で調理をしているスタッフは全員お揃いのエプロンとキャップ(女性は三角巾)を付けています。また、屋台と屋台の間にはゴミ袋が取り付けられており、他の夜市のように路上にゴミが散乱しているということがないのです。

 確かにこのくらいの対策なんて、日本だと当たり前とさえ言われてしまいそうな話ではありますが、台湾生活が長くなってくると、これだけのことでも充分驚くに値することだったりします。私自身は特に、屋台で食あたりを起こしたなんてことは一度もないのですが、それでもやはり、常に衛生面での若干の不安は抱えたままでした。でも、ここならあまり気にせず、思う存分食べることが出来るな、というのが正直な感想。(大食いの言い訳かも・・・)

 そこで!?単なる夜市取材の予定を急遽変更。屋台料理を思う存分食べまくろうと、大食い選手権を開催することになりました!って、よく考えればたった2人で選手権もあったものじゃないですが、とにかく限界まで食べよう!という、ただそれだけのことなのです・・・。(期待した方、ごめんなさい)


大食い選手権に進む