TOPICSのバックナンバー



(後半)
豚の開き
   動揺を押さえつつ、視線を遠くへさまよわせると、龍や蓮の彫り物で豪華に飾られた2メートルほどの板に、白い皮が張られれているのが、いくつも並んでいます。太鼓かな?と傍によって見ると、こちらも豚の開き。同じくパイナップルと、なぜか丸ごとのニワトリをくわえています。

 お寺の方に伺ったところ、台湾では新鮮な豚肉が一番のご馳走のため、神様にも豚を奉納するのが一番の功徳になるのだとか。頭に刺さった包丁は、神様が丸ごとの豚を切り分けて、食べやすくするための心配り。

 そして皮は、「この豚が黒豚である」証明なのだとか。奉納の時には毛を剃ってしまうため、せっかくの黒豚が、真っ白な肌になってしまいます。そのため神様に、この豚は白豚ではなく、高価で美味しい黒豚なのですよ、とお伝えするために皮を乗せるとのこと。

 なるほど、さすがにグルメの国・台湾だけあり、神様もグルメなんだなぁ・・と納得、納得・・して振り向くと、今度はなんと! サングラスをして、タバコをくわえたヤギの頭が・・・。こ、このタバコには、何の意味があるのでしょうか・・・・。


豚の開き

ダンディーなヤギ


敬虔に祈る人々
   気を取り直してお寺の中へ。人ごみとお供えが発する、生々しいパワーが渦巻く外に対し、こちらは静寂そのもの。外と同じく、人ごみでごったがえしているのですが、線香を手に祈る人たちの目は敬虔で、真剣そのもの。張り詰めた空気が漂っています。

 保生大帝の守護役である三十六神將が祀られていますが、皆、手に武器を持ち、厳しい目で信徒を見下ろしています。まるで不信心者は容赦なく罰するぞ、と言われているようで、ついカメラを向けるのを躊躇してしまいました。しかし、多忙な保生大帝に代わり、人間に危害を与える病魔や妖怪を退治してくれるとのことで、思わずSARS退治を祈ってしまうのでした。


スルメ製の花瓶

睨みをきかす神様

熱心に祈る人々

信徒を見つめる神様

 この台北大龍保安宮、装飾の美しさは随一とのことですが、今回はお供え物に圧倒され、お寺そのものを堪能する余裕は全くありませんでした。改めての取材をどうぞお楽しみに・・・・

  前半にもどる