旅々台北 特集記事
まだ知らない屏東

DAY 1 人気スポット、眷村散策、イルミネーション

勝利新村

日本統治時代の1920年に台湾初の空港「屏東飛行場」ができ、空軍がここを拠点としたため、一帯は日本式宿舎が建ち並ぶ、将校らの宿舎エリアとして発展していきました。1945年の日本統治時代終了後にもそのまま国軍の寮として使用されました。現在も屏東市の日本統治時代の宿舎群は完全な状態で保存され、71棟110戸が残されています。今年はさらに崇仁眷村の12棟も追加し、歴史建築物として登録されています。

現在屏東縣政府は、新旧文化が融合した文創園区の創造に力を入れています。レストランや書店、地元色を生かしたお店などにスペースを貸し出し、屏東の歴史や文化が詰まった眷村に文青(サブカルチャー)のエッセンスを取り込んでいます。2017年末からは初めての開催となる「屏東地景藝術節(屏東ランドアート芸術祭)」も催しており、芸術家のイマジネーションを通して、過去と未来を繋いでいます。昔の時代の雰囲気に発想を得た、この土地ならではの一連のランドアートは、「時差を合わせる」というコンセプトで生み出されています。

眷村の中には10作品が設置されています。台湾の街中でよく見かける台湾名物の赤いプラスチック椅子を使った作品「圍盧」は、眷村の子供たちが色々な家に遊びに行くというイメージで、おめでたい赤色のプラスチック椅子でタワーを作り上げました。「勝利陣線」という作品は、パイプで作り出したアートで、これは国慶節のパフォーマンスのアクロバット飛行をイメージしています。飛行機が鋭い音を立てて空を飛んでいく、眷村の昔の光景を懐かしむ作品です。「線代風華」は、昔の暮らしを思い起こさせるようなレトロな家具などをワイヤーで象り、通り沿いに並べています。空間と視覚によって作り出されるアートの面白みにあふれています。「收藏記憶」は、陶器でできた眷村の表札を集めた作品で、このエリアの家の思い出が詰まっています。

將軍之屋

「勝利新村」には、歴史的建造物の「將軍之屋」も残されています。以前は、陸軍官校校長孫立人氏の住居として使用されていた建物で、現在は、眷村の文化や独特な歴史を見学できる施設として開放されています。2009年10月29日に「將軍之屋」という名前で正式に施設がオープンし、飛行機の模型や古い軍服、当時撮影された写真など、眷村の特色が残る資料や屏東眷村の昔の人情を伝えています。「軍歌館」も日本式建築を完全な状態で保存している建物で、台湾軍歌をテーマにした展覧空間になっています。懐かしさあふれる日本式の宿舎建築の中には、軍歌の楽譜、楽器、衣装などが展示されており、まるでタイムトンネルを抜けたかのよう。当時祝日に響き渡った壮大な音色が今にも聴こえてきそうです。

將軍之屋
  • 住所:屏東市青島街106號
  • 営業時間:8:00-17:00(月曜休館)
  • Webサイト:http://chonlang.com.tw/
  • 電話:08-732-6512
軍歌館
  • 住所:屏東市青島街97號
  • 営業時間:9:00-12:00、13:30-17:30(月曜休館)
  • 電話:08-736-0330 #2159

小陽。日栽書屋

路地を進むと、雰囲気のある「小陽。日栽書屋」に到着します。この場所で静かに数十年の歴史を見守ってきた日本式宿舎建築にある独立型書店です。もっと多くの本や文化、芸術を屏東に届けたいとオープンしました。庭には様々な植物が植えられ、なんだかおばあちゃんの家に帰ってきたような懐しさを感じます。店内のインテリアは、アンティーク家具で揃えられ、まるで昔のまま時が止まったかのようです。不定期で展覧イベントや講座、コンサートなどを催しているほか、店内ではお茶やコーヒーなど簡単なドリンクを注文することができます。歴史ある宿舎建築の中で本と時間が織りなすストーリーを体験できる場所です。

莎露烘焙餐廳

ランチは「將軍之屋」からすぐそばの「莎露烘焙餐廳」がおすすめです。日本式宿舍の木造建築の特色を生かしながら、勝利新村の要素を融合させています。頭を上げてみると飛行機模型が飾られ、さらに昔の将校・士官の制服も展示されています。まるで将校の家でランチをいただくような気分です。スパゲティーや鍋などの食事メニューの他、デザートもあります。一番有名なのは「將軍乳酪蛋糕(将軍チーズケーキ)」で、ここを訪れたらぜひ食べたいスイーツです!休日は特に混雑する人気店で、勝利新村の眷村の風情を感じることができるテラス席もありますよ。

夜には期間限定イベントの「屏東綵燈節(屏東イルミネーション)」を訪れてみましょう。昨年から屏東市の萬年溪沿いに登場したイベントです。川沿いイルミネーションが好評を博し、今年はさらにエリアを拡大して千禧公園までイルミネーションが続いています。20組のイルミネーションは、科学技術と地元の風景を結び付け相互的な美しさを生み出しています。台湾の旧正月から元宵節までの期間限定で催されます。萬年溪を散歩しながら、ロマンチックなイルミネーションを見ることができますよ。メインとなる「飛躍屏東」は、小川をイルカが泳ぐ青い海に見立ててデザインされており、まるで光り輝く萬年溪川の海をイルカ悠々と泳いでいくように見えます。「鯨豔屏東」は、クジラと七色のイルミネーションで構成されています。また、林森橋にはプロジェクションマッピングも施されています。「屏東綵燈節」は、ゆっくりと屏東を散歩しながら地元の美しさを堪能できるイベントです。

宿泊情報

薇米文旅

台湾鉄道屏東駅から徒歩約5分という便利な立地で、屏東観光夜市もすぐそばです。交通も観光も便利で、清潔感溢れる館内は観光客にぴったりの宿泊施設です。