2017年1月12日

芸術の息吹たっぷりの生活体験 之間 茶食器

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。
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お店の外観

お店の外観

店内の様子

店内の様子

荷蘭鬆餅と秘製金桔熬茶

荷蘭鬆餅と秘製金桔熬茶

東方美人茶と茶器

東方美人茶と茶器

茶室

茶室

店内の様子

店内の様子

デザイナー作品陳列棚とGDA受賞賞状

デザイナー作品陳列棚と
GDA受賞賞状

 「之間 茶食器」は職人精神の強いお店です。こぢんまりとしていますが、平日の午後でも空いている席はありません。優雅な空間の中には、お茶の香りがただよっています。メニューはお茶がメインで、種類は非常に多く、東方茶、西洋のお茶、日本の抹茶や和菓子などもあります。食事はパスタやピザのほか、オランダワッフルなどもありますよ。多様な文化がメニューの中に広がっていて、その背景にはこのお店の歴史的意義があるのだとか。

 お店は淡水の中正路の端にあり、古くはこの道は烽火段と呼ばれていました。清の時代の淡水海港以降、たくさんの欧州諸国の商人がここで商売を始め、台湾の茶葉と各物資はここから世界へと広がって行きました。当時、世界各国の宣教師や商人がここに集まった様子は、「年年夾板帆牆林立,洋樓客棧闤闠喧囂(年年帆柱が林立し、洋館が建ち、街がにぎわっている)」と言われ、淡水港が繁栄した光景を表現しました。「之間」の位置は、多元文化が集中する場所にあり、メニューはこのような背景から作られました。

 「旅人が足を止めたくなるような、お茶とコーヒーの香りが交錯する空間にしたい」と話すオーナー。店内はあらゆるところで工夫がこらされています。特に各種イベントが行われる茶室は、季節の自然の要素が溶け込み、台湾の独特な雰囲気とあいまって、心惹かれる空間になっています。「之間」は昨年日本のゴールドデザインアワードにも選ばれており、豊富な産業生産と生活文化の気配りがなされているということになります。

 「之間」は7名のデザイナーによる共同経営のブランドで、お店で使用する茶器からライトまで、デザイナーの手によって作られています。お茶をたてる茶碗も、心を込めて設計されおり、デザイナー翁俊杰の作品は、使う度にもともと白かった茶碗が、宋の時代の汝窯のごとく、ヒビのような模様が入るようになっています。お客は茶器を使いながらその工芸品の創作に参加することができるのです。

 また店内は季節によって異なる産地のものを提供しています。例えば「東方美人茶(220元)」は、新竹峨眉の茶園をセレクトしたものです。お茶の木のやわらかい芽が「小綠葉蟬」(チャノミドリヒメヨコバイ)が噛み付いて吸うことで茶芽となり、「著涎」と呼ばれる茶菁となって、独特の蜜の香りが放たれるようになります。これはオーナーが一押しする台湾茶です。

 メニューの日本茶も研究されていて、京都の老舗の抹茶や、日本の菓子職人による手作りの和菓子、また台湾芸術家がデザインした茶器を使い、茶人の精神をうかがい知ることができます。

一保堂の抹茶と和菓子

一保堂の抹茶と和菓子

香煎牛蒡烤年糕綴白芝麻比薩

香煎牛蒡烤年糕綴白芝麻比薩

 「秘制金桔熬茶(秘伝の金柑煮込み茶/220元)」は、産地である宜蘭から直送の新鮮な金柑を使い、水を加えず、純糖で煮込んでいます。気温が低い淡水の冬には、台湾人が寒い時期によく飲むジンジャーティーを加えれば、甘酸っぱく、身体の芯から温まるドリンクの完成。ここならではの味わいですよ。

 料理のメインは「茶食」をコンセプトにしています。食べ物とお茶がお互い引き立てられるようにと考えているため、肉類は使用していません。「香煎牛蒡烤年糕綴白芝麻比薩(牛蒡と餅の白ごまピザ/260元)」は細く切った牛蒡を炒め、食感を出すために高温で焼いた餅を加え、チーズソースには味噌とネギ、白ごまを入れ、糸切りトウガラシを加え、ピザの風味を味わい深くしています。

 「荷蘭鬆餅(オランダワッフル/240元)」はお店の看板スイーツです。オーナーによれば、この建物は第一漁港の隣に位置しており、昔は多くの欧米人が台湾での活動の拠点にしていたそうです。さらに付近にはオランダ人が建てた紅毛城があるので、鉄フライパンのオランダワッフルをメニューに加えまいした。季節によってフルーツやトッピングを変えて、色彩鮮やか、食感はやわらかく、女性に大人気です。

 「之間」では職人精神の台湾茶食文化を楽しめるだけでなく、空間に交錯する茶とコーヒーの香りや、デザイナーたちの趣向に浸ることができます。独特な雰囲気はじっくりと味わう価値がありますよ。
(記者:Way)

地図

【之間 茶食器】
住所:新北市淡水區中正路330號
電話:02-2629-7709
営業時間:11:30-21:30
定休日:火曜
交通:MRT淡水駅から徒歩15分
URL:https://www.facebook.com/pg/BetweenTeaHouse

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