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2010年7月14日

台湾の小さなヒーローたち 紅葉少棒紀念館


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紅葉少棒紀念館前の日台試合再現シーン

紅葉少棒紀念館前の日台試合再現シーン

棒のバットに石のボール

棒のバットに石のボール

紅葉少棒紀念館

紅葉少棒紀念館

紅葉少棒紀念館の1階

紅葉少棒紀念館の1階

タイヤでバッティング練習をしていた跡  アメリカ大リーグで活躍している台湾人ピッチャー、王建民は、台湾のヒーローです。王選手が19勝の記録を打ち出した時は台湾中がわきあがりました。また、野球代表チームはオリンピックにも参加しているのですが、台湾ではなぜ野球が人気なのか?その答えは1968年8月25日にあります。少年野球チームの紅葉少棒隊が、関西からやって来た少年野球代表チームに7対0で勝利した日です。


数々のトロフィー
紅葉少棒隊の栄光を物語る写真
 紅葉少棒隊は1964年に原住民が多く居住する台東の山中で結成されました。子供たちを学校にきちんと通わせようと誕生したチームですが、物資が不足していた当時、ボールは石、バットは木の棒だったそうです。それでも子供たちは野球が大好きで、1965~1968年の間に台湾各地で参加した遠征試合では数々の優勝記録を残しています。そして台湾中の注目を集めたのが1968年の日本からやってきた代表チームとの試合でした。紅葉少棒隊は7対0で見事に勝利し、この活躍は当時の台湾に自信と誇りを与えました。



 しかし、輝かしい成功の裏には悲しいできごともありました。小学生の年齢を超えているメンバーがいることなどがニュースで報道され、非難の的となってしまったのです。これは大きな誤解だったのですが、紅葉少棒隊の栄光はこのニュースで陰りをみせ、当時の校長は、原住民がなぜこんな屈辱を受けなければならないのかと紅葉少棒隊を解散させてしまいました。

ユニフォーム 時は流れて1990年。紅葉少棒隊の活躍を後世に残していこうと紅葉國小の敷地内に紅葉少棒紀念館が設立されました。当時のユニフォームやボロボロになった野球用具が展示されており、練習環境が決していいものではなかったことがうかがえます。人々の熱狂ぶりが伝わってくるモノクロ写真も多数展示されていますよ。

 紅葉少棒隊の野球を愛する精神は今でも台湾の人の心の中にあり、紅葉少棒紀念館は野球ファンが野球への情熱を再確認する場としても存在しています。交通が不便なエリアにあるのですが、機会があれば感動的なストーリーがつまった紅葉少棒紀念館へ足を運んでみてください。
(記者:Daisy)

【紅葉少棒紀念館】
住所:台東縣延平鄉紅葉村1鄰紅谷路1號
電話:089-561-015
営業時間:08:00~17:00
定休日:無
交通:台湾鉄道鹿野駅から車で約30分
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