屋台披露宴
受付の様子
厨房の様子
料理一例
高雄の街を散策していると、道端にテントを張って大勢で宴会が開かれている光景を目にするかもしれません。なぜこんな外で・・・と不思議に思ってしまいますが、この宴会、実は結婚披露宴なのです。披露宴と言えば、ホテルやレストランなどを利用することが多いのですが、台湾の田舎や南部ではこのような屋台スタイルも多く見られるんですよ。
今回、取材をさせて頂いた新郎新婦さんの披露宴はテーブル数が32卓、総勢300名ほどの招待客の方達で賑わっていました。屋台披露宴は、主に自宅前の道路や自宅付近の広い空き地などにテントを張って行われることが多いようです。屋台ということで、受付や厨房ももちろん外に設置され、きちんと移動式トイレも準備されています。
ホテルやレストランの披露宴でも、招待客の服装は日本ほどフォーマルではありませんが、屋台披露宴となるとさらにカジュアルになり、Gパンにトレーナー姿などの普段着のままで来られる方が多くいらっしゃるのも、普通の光景のようです。お食事はやはり中華コース料理となり、会場の片隅に設置された厨房より大皿に乗った料理がどんどん運ばれ、同じテーブルの方達と分け合いながら頂きます。さすが屋台というだけあり、食事はやはりとてもおいしく、ホテル披露宴の食事よりも屋台披露宴の食事の方がおいしいと言う方も多いようですよ。
台湾の披露宴は、日本のような余興や友人のスピーチなどは無く、あくまでもお客様達をお食事でもてなすことが目的のようです。披露宴の中で一番重要なことといえば、新郎新婦がご両親と一緒に、招待客がいる各テーブルを回って乾杯を交わすこと。これが、招待客に対する一番の礼儀になるのだそうです。台湾の披露宴は招待客が多く、新郎新婦の親族や友人だけではなく、ご両親の友人やそのご家族、ご近所の方達も招待するのが当たり前。そんな大勢の賑わいの中、全てのテーブルで乾杯すると酔っ払ってしまいそうですが、そこはやはりワインに見せかけて葡萄ジュース等で乾杯する方も多いようです。
多くの披露宴では、一番最後に保冷容器に入ったアイスクリームが出てきます。そのアイスクリームを食べながら、またはその容器ごと持って席を立って退散する方が多いのもまたとても自由な雰囲気を感じます。
最後に、受付があった場所で新郎新婦さんは飴などを持ってみなさんをお見送りし、屋台披露宴は無事に幕を閉じることになります。今は冬ということもあり、袖の無いウェディングドレス姿の花嫁さんはとても寒そうにも思えましたが、大勢のみなさんの温かい祝福に見守られ、心から温かく寒さは感じなかったようですよ。なにしろ自宅が目の前なので、すぐに帰宅できるのも屋台披露宴の良いところなのかもしれませんね。
今回の屋台披露宴は、比較的あっさりしたスタイルでしたが、もっと田舎の方の屋台披露宴になると、カラフルな照明が抜群の特設ステージも設置され、専門業者から来たセクシーな洋服を着たお姉さん達が、歌を歌いながらパフォーマンスしている披露宴もよくあります。男性にとっては楽しい披露宴になるのかもしれませんが、女性にとっては、特に主役であるはずの新婦さんにとってはどうなのだろう・・・と気になるところです。披露宴の仕方にもその場所それぞれの文化に合ったやり方があり驚きも多いですが、そのような違った文化に触れることは、とても貴重な体験で楽しいことでしょう。
今回ご協力を頂いた新郎新婦さんのご結婚を心よりお祝い申し上げます。