戴記獨臭之家
発酵中の臭豆腐
招牌炸臭豆腐
牛肉漢堡臭豆腐
台北で臭豆腐と言うと、まず深坑老街を思い浮かべますが、台北市内にも臭豆腐の専門店がいっぱいあります。今回は市内東部の松山区の「戴記獨臭之家」をご紹介しましょう。このお店は20年以上続く臭豆腐の老舗で、オリジナルな臭豆腐を挑戦したい方にお勧めのお店です。
おかみさんの呉さんは20年あまり前に両親から臭豆腐の屋台を受け継ぎ、それ以来さまざまな臭豆腐のメニューを考え続け、その数は一時期には300種以上にもなり、臭豆腐の満漢全席と呼ばれたほどだそうです。今では庶民的な臭豆腐料理を提供していこうと考え、2年ほど前にこの住所に移転しました。
このお店では豆腐の発酵程度を15級に分け、レベルが高ければ高いほど臭いのです。秘伝の発酵菌は呉さんが独自開発したもので、魚や肉を一切使わず、低温で生菌を発酵させたものです。そのパワーは納豆菌の10倍以上だそうで、感染科の医師が患者さんの免疫力を高めるためにここの臭豆腐を食べてくるように勧めたことが誇りだそうですよ。
薄い緑色がかった灰色の発酵用の豆干は自家生産で、一枚一枚「独臭」の文字を刻んでいます。豆腐の硬さも発酵級数によって変わっていき、級数は高ければ高いほど柔らかいのです。お店のお勧めは12級の「招牌炸臭豆腐(揚げ臭豆腐・65元)」で、揚げた豆腐は菌体に包まれ、中はしっとりと柔らかくてみずみずしいです。10級の「牛肉漢堡臭豆腐(牛肉臭豆腐ハンバーガー・45元)」は12級より中身がしっかりしていて、柔らかい豆干に近い食感です。具は自家漬けの牛肉やキュウリなどで、珍しい臭豆腐メニューです。
13級の「涼拌臭豆腐(生臭豆腐・1枚35元)」はクリームチーズのような微妙な食感で臭さもすごいです。海苔やふりかけをトッピングし、しょう油だれでいただきます。最初は食べるのに勇気がいりましたが、いつの間にか食感にも慣れ、全部食べちゃいました。
最高レベル15級の臭豆腐は発酵のため、もう豆腐ではなくどろどろのクリームになってしまいます。臭さも一般的な臭豆腐とは別次元。苦くて臭いヨーグルトのようです。ビンを手で温めるとみるみる成長し、生菌であることがわかります。一本一本の臭豆腐クリームは呉さんの宝物です。毎日触っているので生菌の効果で両手はつやつやしているそうですよ。(臭豆腐クリームは室温ではどんどん膨張し容器が破裂するので、購入の際は注意してください。)
【戴記獨臭之家】
住所:台北市永吉路120巷3弄2
電話:02-2749-2737
営業時間:11:00~14:30、16:00~23:00
定休日:毎月第二と第四火曜日
交通:MRT市政府駅4番出口から徒歩約15分