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2008年11月21日

台湾なのに松と紅葉? 松園別館/紅葉温泉


※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。
松園別館
紅葉温泉
ダチョウもいる瑞穂牧場

 台湾ではなじみが薄い植物や、動物の名前がついているスポットは、戦前に日本人が故郷を懐かしんで命名したケースが多いよう。ここ花蓮の松園別館/紅葉温泉もそのひとつです。

花蓮港を見下ろす松林 花蓮港を見下ろす美侖山にある松園別館は、1943年に日本軍花蓮軍管区の最高司令部として建設されました。太平洋を一望できる格好の立地であることから、戦略上の重要性は高かったようですが、建築様式は優雅な西洋風でとても軍の施設とは思えず、戦後、ホテルに建て替える話がでたというのにも納得できます。終戦間際には、特攻隊が最後の宴席をふるまう会場としても使われていたそうで、美しい建物と、その中で広げられたであろう悲しいドラマのコントラストに胸が打たれます。建物の周囲には台湾では珍しい黒松が生えているのですが、1921年ごろに沖縄から移植されたもので、樹齢100年を超える古木もあるそう。軍人たちが、異国の地に“日本”を作ろうとしたのかもしれませんね。現在はアートギャラリーやカフェとして開放されており、市民の憩いの場になっています。

 と、しみじみしたところで、もう一つのスポット紅葉温泉をご紹介。こちらも日本人が開拓した紅葉村にある温泉旅館で、戦前は警察官の療養所として使われていました。木造の建物の内部には廊下に沿って畳敷きの部屋が並んでいるのですが、田舎の小学校のような素朴な雰囲気で、今にも子供たちが駆け出してきそう。大浴場と個室風呂はコンクリートの浴槽がどんっ!とあるだけで情緒はありませんが、その分、上質なお湯を120元のリーズナブル価格で楽しめますよ。お湯は炭酸性の無味無臭で、飲料も可能。体の芯からぽかぽかと温まります。宿泊は6畳の和室が1部屋2,160元~ですが、シーズンによってはディスカウントも可能なようです。

しぼりたて牛乳と、それを使ったスナック 紅葉温泉がある瑞穗郷には原住民のアミ族やブヌン族が昔から住んでおり、道を歩くのもエキゾチックな顔立ちをした人たちが多いようです。また瑞穗と言えば、瑞穂牧場もぜひ寄りたいスポット。台湾最大級の牧場で、ここで採取された牛乳は「瑞穗鮮乳」として全国で発売されています。しぼりたての新鮮なミルクや、それらを使った饅頭などが食べられる牧場は台湾では貴重な観光スポットなんですよ。ちなみに牧場の住所も“舞鶴村”と、日本とのかかわりを連想させる地名となっています。

【松園別館】
住所:花蓮市松園街65號
電話番号:03-835-6510
HP: http://www.pinegarden.com.tw/
交通:花蓮駅より車で約10分

【紅葉温泉】
住所:花蓮県瑞穗郷紅葉村188號
電話番号:03-887-2176

交通:花蓮駅より車で約1時間、瑞穗駅より約10分

【瑞穂牧場】
住所:花蓮県瑞穂郷舞鶴村158號
電話番号:03-887-3916
交通:花蓮駅より車で約1時間、瑞穗駅より約10分