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2008年4月16日

金門島の旅 後編


水頭の民宿八二三戦史館洋館の敷地内にある要塞

 金門島は長く軍政が敷かれていたため、戦争の史跡が多いことで知られています。前編では金門の特産品をご紹介したので、後編では金門の観光スポットを中心にお伝えします。

 中国共産党軍による砲撃が始まった1958年8月23日を記念して建てられた「八二三戦史館」では、当時の戦況の様子を詳しく知ることができます。社会主義と資本主義のどちらの政府が優れているのかを人々に分からせる心理戦の一環として、中国共産党は金門に、国民党軍は中国に、タバコやお菓子、人気歌手のブロマイド、新商品の広告などを空からばら撒いたんだそう。館外には当時実際に使われた軍用機や戦車、榴弾砲などの兵器が展示され、間近に見ることができますよ。

水頭の集落郡 「水頭」は西洋と金門の伝統建築様式が融合した美しい洋館の多い集落です。これらの洋館のほとんどは東南アジア諸国で成功した華僑からの送金によって建てられました。この地区には趣のある伝統的な建築様式の民宿もあり、ホテルステイとはまた違った楽しみがありそうですね。

 金門一の繁華街でもある「模範街」は、日本の大正時代の洋風建築様式をモデルにした建物が建ち並ぶ老街です。ノスタルジックな雰囲気のレストランも数軒あるので食事にも最適なエリアですよ。

四維坑道 小金門は金門本島とアモイの間にある、フェリーで約15分程の烈嶼郷。たくさんある観光スポットの中でも圧巻なのが「四維坑道」です。手作業で掘られた全長790メートルの丁字型船舶用坑道は、海から直接船が入ることができるので戦時下では兵士や物資の輸送などに使われました。現在は観光用に無料で開放されていますが、中国からの不法上陸を防ぐため海からの入り口は遮断されています。

 島のあちこちには壁に砲弾や銃撃の跡が生々しく残る家も数多くあり、戦争の島という印象が強い金門ですが、カワウソやカブトガニなどの貴重な野生動物や、渡り鳥移動の中継地としても知られる豊かな自然も魅力の島です。中国福建省アモイの伝統を受け継いだ歴史的古跡や伝統的集落などの人文史跡の史跡めぐりも楽しむことができますよ。

 みなさんもぜひ台湾の離島に足を伸ばしてはいかがでしょうか?

【金門島】
交通:台北の松山空港より飛行機で約1時間
金門県政府公式HP: http://www.kinmen.gov.tw/
「八二三戦史館」
営業時間:8:30〜17:00
定休日:旧暦の大晦日を除き年中無休