


卸問屋が建ち並ぶ場所、華陰街。日本統治時代に「食を揃えるなら迪化街、物を揃えるなら華陰街」と呼ばれていました。この通りに佇むお寺「普濟寺」が今回ご紹介するスポットです。古い歴史のあるこのお寺は、地元の方に親しまれ、いつも参拝客が絶えないそうです。
ここ普濟寺のご本尊である観音菩薩像は今から160年以上前に中国大陸からこの地に渡ってきました。第二次世界大戦の間、戦渦を逃れるために持ち出された菩薩像は、地域住民によって代わる代わる守られてきたそうです。そして戦後になってお寺の修復作業が行われ、1949年に新しいお寺が落成、同じ年の農暦12月12日に菩薩像が再びこの地に戻ってきました。その後、お寺に入りきらない程の参拝客が訪れたため、お寺を増築し、現在の姿となったそうです。
お寺のすぐ目の前が歩道になっていて、そこにはお線香をたてる香炉があり、その後ろに2匹の愛嬌のある顔が可愛らしい狛犬が鎮座して参拝客を出迎えてくれます。通常、お参りをする為に門をくぐり、お線香をあげるというのが一般的なお寺や廟ですが、このように歩道の上に香炉や狛犬のあるお寺は台湾では珍しいそう。また入り口の脇にある2本の精巧な龍が彫られた石柱、お寺内外の繊細な彫刻が施された壁もこのお寺の大きな特徴の1つとなっています。
さて、中に入ってみましょう。門をくぐると自動車が行き交う賑やかな道路に隣接しているという事を忘れてしまう程静かで、お香の香りが心を落ち着けてくれます。1階は正殿になっていて、きらびやかな装飾がされ、ご本尊の観音菩薩像が祀られています。そして観音様の蓮台の下にもまた何体もの菩薩像が並んでいます。2階の大雄寶殿と呼ばれる場所には三寶仏陀が祀られていて、こちらは1階とは異なり、豪華な装飾などはなく、厳かな雰囲気で同じお寺とは思えない程でした。
1年中参拝客の絶えない普濟寺ですが、特に旧正月の前は華陰街でお正月用品を買い、このお寺を参拝するという方が多いそうですよ。台鉄台北駅のすぐ近くなので、観光の合間に足を運んでみてはいかがでしょうか。
【普濟寺】
住所:台北市華陰街100號
電話番号:02-2558-7046
開放時間:5:00〜20:00
交通:台鉄台北駅から徒歩約5分