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台北日和

2007年10月29日

これぞ台湾流? こてこて東方美人号

台湾鉄道、東方美人号

 新幹線の開通に対抗し、さまざまな企画を打ち出している台湾鉄路局。その目玉の一つである観光列車「東方美人号」に乗車してみたのですが、昔懐かしいサービススタイルはこれぞ台湾。タイムスリップした気分になっちゃいました。

 観光列車とは有名スポットへの観光客を対象にした特別列車のことで、台湾を一周する寶島之星号、台北から台中、墾丁へ向かう總裁一號、花蓮へ向かうタロコ号などが運行されています。車両には観光地のイメージイラストが描かれ、ファーストクラス(頭等艙)とエコノミークラス(經濟艙)に分かれています。ファーストクラスはお値段が高めのかわりに座席も豪華、食事やオヤツもついてくるそう。せっかくの旅行ですもの。ファーストクラスで、リッチで優雅な旅をしたいものですよね。

東方美人号、食堂車の様子
東方美人号、花蓮駅特製の排骨弁当
 そう思って台東行き「東方美人号」に乗り込んだものの、やられました。確かに座席は一列3シートと広々としているものの、車両自体には使い古しの雰囲気がただよい物悲しさいっぱい。PRポイントのひとつである食堂車ではインスタント麺と菓子がちょぼちょぼ売られているだけで、従業員の溜まり場に。せめて豪華と聞いていた食事こそと思えど、朝食は推定価格50元のサンドイッチに、パックのジュース。ランチは花蓮駅特製の排骨弁当であるものの、作ってから時間がたっているらしく油でべたべた。オヤツにいたっては、大袋にはいった芋餅を従業員がわしづかみにして、乗客の手のひらに数個ずつ乗せていくという、配給か!とつっこみたくなるほどのていたらく。

 また台北から到着した列車がそのまま台東で折り返すのですが、掃除をせずに台東からのお客さんを乗せるため、座席やテーブルの上は前のお客さんが残したゴミがそのまま。お片づけはセルフサービスです。なんかもうね、これがファーストか。豪華観光列車かと情けなさに笑ってしまうぐらいでね。これこそ伝統的な台湾スタイルと自分をなぐさめるしかありません。噂では振り子式車両を導入したタロコ号などは、なかなか良いそうですが。これが一般的なローカル線でしたら、なーにも不満はないのですが、わざわざ"豪華観光列車"と名乗らない方がいいのになぁ。台湾新幹線のハイテク車両、きっちりとしたサービスがつまらないなぁ・・という方にはお薦めかもしれませんが、旅情をお求めになるのでしたら鈍行を乗り継いだ方が満足度は高いですよ。きっと。

【東方美人号】
※乗車券のほとんどは旅行会社におさえられており、ホテル、観光などをあわせたパッケージでの発売が一般的です。相場は台北−台東往復ファーストクラス、現地のホテル1泊のパッケージで6,500元〜。エコノミークラスの場合は3,500元〜。花蓮、知本などのホテルと組み合わせることもできます。

東方美人号車内
原住民の衣装風の制服を着た従業員

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