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台北日和

2007年10月11日

風を聴く〜台湾・九分物語〜

 台湾を代表する観光地に成長し、連日、大勢の人でにぎわう九分。その九分の地に生まれ、育った人々を描いたドキュメンタリー映画が10月末より東京、横浜で上映されます。九分では地元の人へのお礼も兼ねた試写会が開催されました。

 この映画を企画、監督されたのは映像作家の林雅行さんです。林さんは雑誌編集、NHK衛星放送の制作を経て、ドキュメンタリー制作に携わるようになりました。これまでにも沖縄戦や長崎の原爆を題材にした作品を発表しており、今回の「風を聴く〜台湾・九分物語〜」は長編4作目となるそうです。映画では九分で生まれ育った江両旺氏を軸に、金鉱の発見、ゴールドラッシュ、戦災、戦後の閉山に伴う過疎化、そして観光地としてよみがえった九分100年の歴史が描かれていきます。江両旺氏は今年で81歳。生まれも育ちも九分で、金鉱に長らくお勤めだったというまさに九分の生き字引のような存在です。小上海とも言われたかつてのにぎわいや、金鉱での苦労話が当時の写真などを背景に流暢な日本語で語られ、その生き生きととした描写に、まるで昨日のできごとのように思われてきますよ。

 映画には江両旺氏の同僚やお友達、また最近になって移住してきた芸術家や茶芸館のオーナーたちなど、九分の住人や縁のある人たちが多数出演しています。そのため、8月末に九分の公民館で開催された試写会では「お、○○んとこの息子が出たぞ!」「××のとこのばあちゃんじゃねぇかー」と招かれた住民の皆様は大喜び。会場の大きなホールは椅子が足りなくなるぐらいの混雑ぶりで、映画が始まった時には出演者をからかう声も飛び交うなど非常ににぎやかでしたが、話が進むにつれ次第に静かに。映像に自分の記憶を重ねているのか、一心に画面を見つめるおじいちゃん、おばあちゃん達の真剣な表情が強く印象に残りました。

 「風を聴く〜台湾・九分物語〜」は東京渋谷のユーロスペースで10月20日〜11月2日レイトショー、下高井戸シネマで11月3日〜9日モーニングショー、そして横浜のジャック&ベティで11月10日〜23日のモーニングショーが決定しています。詳しい上映スケジュールは各映画館に、またこのほかの上映予定については(株)クリエイティブ21までお問い合わせください。

※九分の"分"には実際にはニンベンがつきます

【風を聴く〜台湾・九分物語〜】
(株)クリエイティブ21:http://www11.ocn.ne.jp/~cr21/index.html


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