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台北日和

2007年9月10日

故郷の美、生命の力 宜蘭 呂美麗精雕藝術館

 どこか懐かしさが感じられる使い込まれた軍手。しかしこちらは布製の現物ではなく、木製の彫刻品です。呂美麗精雕藝術館は、リアルに再現された彫刻作品が堪能できるスポットです。

 東台湾の宜蘭。台鐡の羅東駅に降り立つとすぐにのんびりとした雰囲気が感じられます。ここから車で30分ほどのところにあるのが呂美麗精雕藝術館。マンションやビルが連なる台北とは違い、平和な田園風景の中に一軒家が並ぶエリアです。入り口に縦長の看板がそびえる藝術館は、ギャラリー入り口までにゆったりとした公園のようなスペースがあり、芸術鑑賞するぞ!と気負うことなく入ることができます。

 こちらで作品を展示している呂美麗さんは、宜蘭出身の芸術家。広告デザインの仕事を経て、台北市立美術館で彫刻を学び、オリジナルの木彫刻作品を製作するようになります。その後台湾・中国で個展を開催するまでになり、2000年に故郷宜蘭に呂美麗精雕藝術館を設立しました。現在は木彫刻に留まらず、金やガラス素材の作品も発表しています。

 ギャラリーに展示されている木彫刻は、見事としか言いようのないほど細部まで丁寧に彫り上げられています。本物と見紛うほどの作品は、宜蘭の名産であるニンニクや蘭をモチーフにしたものも多く、力強い生命力が圧巻。中には幼少の頃を思い起こさせるお弁当箱や大きな葉に止まったカマキリなどもあり、生活に密着した情緒溢れるシーンが表現されています。
 素材には樹齢100〜200年の宜蘭のツゲの木を使い、3ヶ月から1年で1つの作品を完成させるそうです。白菜の葉などは葉脈まで細かく再現されており、展示されていると見られない底の部分もきちんと彫られているのだとか。

 年中細かい作業をしていると体調を崩してしまいそうですが、そこは館長でもあるご主人の荘さんがきちんとケアしています。作品のタイトルも2人で考え、ディスプレイに使う石なども一緒に探しに行くそうです。
 夫婦愛、故郷への愛、幼い時代の思い出。呂美麗精雕藝術館は、身近にあるものの大切さを思い出させてくれる、そんな場所なのかもしれません。

住所:宜蘭縣三星郷三星路8段18號
電話番号:(03)989-5585
開館時間:9:00〜18:00
休館日:無休
入館料:大人100元 子供80元
交通:台鐡羅東駅から車で約30分
URL:http://www.lml.com.tw/


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