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台北日和

2007年7月27日

自然に囲まれて 苗栗 華陶窯

 時間に追われ、忙しない毎日を過ごしていると、郊外のゆったり生活に憧れてしまうもの。個人の窯元である華陶窯は、そんな現代人を温かく迎えてくれるところです。

 台湾中部に位置する苗栗は、銘茶「東方美人」の産地としても知られる地域です。華陶窯その苗栗でも田園風景が見下ろせる山麓にあります。1984年に華道家の陳玉秀さんが、花を活けるための陶器を自分で作ろう、と工房を作ったのが始まり。その後徐々に規模を拡大し園内を整え、一般開放も始めたそうで、現在では窯やカフェ、陶器ショップなどがある庭園に、植物園も併設されています。

 緑が繁る入り口から急な坂を登って園内へ入ると、そこは赤レンガや木の戸、そして黒瓦で作られた独特の空間が広がります。赤レンガはオランダ人、木の戸は漢民族、黒瓦は日本人で、台湾の歴史を表現しているそうです。広々した敷地からは、向こうの山まで続く田んぼが見え、心を落ち着かせてくれます。

 取材当日、園内にある登り窯は、数日後に窯焼きを控えているということで、周辺には薪がたくさん積んでありました。こちらの薪焼きでは、樹齢10年以上の台湾アカシアを薪として使用しているそうです。若い木だと、油成分が少なすぎるため燃えにくく、窯の温度も安定しないのだとか。 こちらの窯で焼かれた作品(約300元〜)は、ショップでも販売されています。薪焼きならではの自然な色合いが美しく、食器類の他、花を活けるための陶器も多く揃っています。

 華陶窯では、園内の自然に負担がかからないよう、完全予約制で1日の入場者は360人までと制限しています。事前にコース申し込みをしなければ入場することはできず、植物園など散策の際には、専属のガイドさんが案内してくれます。郷土料理や陶芸が楽しめる1日コース(620〜900元)や、4月〜10月限定で夜のお茶会に参加できるコース(775元)など様々。 穏やかなスローテンポの空間を提供してくれる華陶窯。カフェでゆっくり読書をしたり、緑の中をのんびり歩いてみたり、自然体で過ごせる貴重な場所です。

【華陶窯】
住所:苗栗縣苑裡鎮南勢里二鄰31號
電話:(037)743611
営業時間:10:00〜20:30
定休日:第1,3月曜日、旧暦の大晦日・お正月
交通:高鐡台中駅から車で約1時間
URL:http://www.htkiln.com.tw/index/index.php


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