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台北日和

2007年7月12日

古蹟でお茶を 蔡瑞月舞蹈研究社とダンスカフェ

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。

 木造り独特のコーヒー色が心を落ち着かせてくれるこの建物は、古蹟に指定されている蔡瑞月舞蹈研究社。併設されているダンスカフェでは、歴史に包まれ、ゆっくりお茶を飲みながら寛ぎの時をすごすことができます。

 蔡瑞月舞蹈研究社は、大企業が入った高層ビルが並ぶ中山北路のとある一角。JCBプラザも近く、オフィス街の現代的な建物に囲まれた木造平屋で、一際目を引く存在です。
 台北日和では、これまでも中山堂のカフェ、保壘コーヒーや、高雄の旧英国領事館など、カフェが併設された古蹟を紹介してきましたが、どちらも洋風の建築物。今回ご紹介する蔡瑞月舞蹈研究社は、1920年代に日本人公務員の宿舎として、後には台湾の著名な舞踏家である蔡瑞月女史の住居として使われた平屋建ての古蹟です。1999年に古蹟に指定された直後に放火の被害に遭い、数年の修復期間を経て、2007年の5月13日に一般参観が可能となりました。

 高めの天井にレトロな照明、そしてガラス張りの扉と、開放感タップリのダンスカフェ。籐や、生前蔡女史がこよなく愛したというバラの花があしらわれた椅子が並びます。古蹟内のカフェということで火は使えないため、フレンチピザトースト(法式熱戀/180元)やツナサラダ(鮪魚沙拉/120元/パンつき)などの軽食が中心となりますが、蔡女史は10代の頃に日本へ留学し、舞踏を学んだこともあり、好物であった鮭の手巻き寿司(北海道鮭魚手捲/200元)もメニューに加えられています。ドリンクはコーヒーや紅茶など各種充実(80元〜180元)しています。
 ティータイム(14:00〜17:00、20:00〜23:00)には199元でデザートや軽食とドリンクが楽しめるセットもあり、鮮やかな緑が広がる庭を眺めながら、優雅にすごすのも悪くありません。

 展示物スペースには、放火前の木張りの床や壁が一部残されています。全て一新してしまうにはあまりにも惜しい、という蔡女史の提案からだそうで、注意して見ると色の違いに気づきます。こちらにはその他ダンスイベントの時のチラシや寝室、写真などが展示され、台湾クラシックバレー界に現代性を取り入れた第一人者としての功績をうかがい知ることができます。
 その他、バレエ関連の書物が閲覧できるスペースや、ダンスのレッスンやイベントに利用されるスペースなどがあり、今も多くの人が利用する生きた古蹟となっています。

 都会のオアシスともいえる空間を提供している蔡瑞月舞蹈研究社にダンスカフェ。静かな空気に包まれ、穏やかなひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。

※展示物見学は無料ですが、入り口で来館者名簿に名前を書きます(身分証明書は必要ありません)。

【蔡瑞月舞蹈研究社/ダンスカフェ(跳舞[ロ加][ロ非]廳)】
住所:台北市中山北路2段48巷10号(展示場入り口)
台北市中山北路2段46巷(カフェ入り口)
電話番号:(02)2523-7547
展示場開放時間:10:00〜17:00
カフェ営業時間:10:00〜23:00
休館日:月曜日、祝日
カフェ定休日:旧正月
交通:MRT雙連駅から徒歩約5分


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