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台北日和

2007年6月27日

穴場の癒し空間に 華山創意文化園区

 2005年4月の記事で、リニューアル中とお伝えした華山創意文化園区。約2年ぶりに訪問してみると、穴場の癒し空間として愛されているようでした。

 華山創意文化園区の前身は、台湾酒タバコ専売局の台北第一酒工場。敷地に残る施設の大半は1916年(大正5年)に建設されたものであり、ファザードの曲線装飾など、当時の流行だったアール・ヌーヴォーの影響を見ることができます。また元は事務所だったのでしょうか、倉庫の一角に瓦屋根の建物があり、当時の台湾が日本に統治されていたことを思い出させてくれます。

 工場は80年代末まで現役でしたが、やがて郊外に移転し建物は放置されるがままになっていました。しかしアーチストの主導により、1997年より再開発がスタート。2004年にはギャラリーやカフェ、ギフトショップ、屋外劇場などを備えたアート空間として生まれ変わったのですが、間もなくして閉鎖の憂き目に。その後、紆余曲折を経て、現在は貸しスペースとして落ち着いたようです。訪問した時にはインド好きによるイベント「インド・カルチャー・フェスティバル」と、淡江大学、台北科技など4つの大学の建築学科による研究発表が開催されていました。

 いずれも主催者側の熱意が伝わる内容でそれなりに見ごたえはあるのですが、いかんせんお客さんが少ないのが悲しいところ。華山創意文化園区があるのはMRT善導寺駅から徒歩圏内の超一等地で、近くには光華商場や企業のオフィスなどもあるのですが、デパートのような大きな商業施設などが近くにないため、他の目的のついでにふらりと寄るようなことができないのです。そのため週末でもどこか閑散とした雰囲気があり、カフェやギフトショップの閉鎖もそこに原因があるのでしょう。

 しかし逆に考えると、都会の真ん中に静かで人も少ない空間があるということで、美しく整備された噴水を見ながら木陰で休んでいると、ここが台北市の真ん中だということを思わず忘れてしまいそう。在住欧米人の間で人気のスポットらしく、近くのスタバで買ってきたコーヒーを片手に、ゆっくり本を楽しむ外人さんの姿もちらほら。施設の維持のためにはもっとお客さんに来て欲しいけれど、この静けさは貴重だなぁ・・と、紹介すべきか止めようかちょっと悩んでしまうのでありました。

【華山創意文化園区(華山藝文特区)】
住所:台北市八徳路一段1號
電話:(02)2392-6180
開放時間等はイベントにより異なります。
門外の公園は24時間オープン。
交通:MRT善導寺駅またはMRT忠孝新生駅より徒歩5分
HP:http://huashan.cca.gov.tw/


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