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台北日和

2007年6月4日

英雄の廟 台北護國延平宮

 台湾の英雄としてその名を残している鄭成功ですが、今では廟の神ともなっています。鄭成功を祀る廟は、その昔、都として栄えていた南部に多いのですが、台北にも少なくありません。今日ご紹介する台北護國延平宮は「鄭成功廟」とも呼ばれる静かな廟です。

 入り口で鄭成功の愛馬が迎えてくれる台北護國延平宮は、台北内湖エリアの静かな住宅街にあります。1996年に創建された台北護國延平宮は、元々台北の中心部にあったのですが、台北市の都市計画の関係で20年ほど前にこの地に移転したのだそうです。台湾のお寺や廟は、行天宮龍山寺のように、にぎやかな場所にあることが多いのですが、日本と同様、山中や郊外の閑静な住宅街にたたずんでいることもあるんです。騒音のない静けさの中で見る色鮮やかな建築も、凄味がありなかなかのもの。境内にある「山川五福門」や「天壇廟中廟」は、重厚さと繊細さが感じられる木の彫刻で飾られています。こちらはわざわざ著名な彫り師を呼びよせて作られたもので、忠孝節義や親孝行の伝説物語が表現されているそうです。

 正殿にはご本尊の開台聖王(鄭成功)を中心に、甘輝や萬禮など鄭成功の腹心として活躍した勇将や元帥たちの像が配置されています。壁際には、大きな人形や神輿、廟名の入った旗が置かれているのですが、きっと霞海城隍祭のような祭事や年中行事の時に大活躍するのでしょう。人形はかなり大きなサイズで、お腹の部分に顔が出せるよう作られていました。

 余談ですが、台湾ではお寺や廟に入る際、右から入って左から出る、という習慣があるそうです。右から入ると、その人についている悪い霊は神聖な場所には入れないため、仕方なく右側で待機。そして左から出てくると霊はそのことに気がつかず、ずっと右側で待っているため、悪い霊を置いてこられる、というわけです。同じ方向から出入りすると、待機していた悪い霊が戻ってきてしまうので、みなさん十分お気をつけください。

【台北護國延平宮】
住所:台北市内湖路3段348巷6号
交通:MRT圓山駅から車で約15分


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